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【教育ニュース】

医大入試不正 神戸大過疎地出身に加点 過去4回、不適切認め謝罪

 神戸大は二十二日、兵庫県出身者が受験できる医学部推薦入試の地域特別枠で、募集要項に明記せずに過疎地域出身者に最大二十五点を加点する有利な配点をしていたと発表した。一連の医学部不正入試問題で、不適切な事例が国立大で明らかになるのは初。

 過疎地優遇は二〇一五年二月の入試から始まり今年で四回目。神戸大医学部で記者会見した藤井勝副学長は「不適切なことと考えており受験生に深くおわびする」と謝罪した。柴山昌彦文部科学相は「国立大である神戸大で不適切事案が判明したのは大変遺憾。受験生の立場で早急な対応を求めたい」と述べた。

 神戸大は過疎地の医師不足対策として地域医療に貢献する医師を育成する目的で、県内出身者を対象に特別枠を設置。学生は県の奨学金を受け、卒業後に県内の不足地域で九年間勤務する。

 大学入試センター試験を含めた今年の満点は千二百点で、うち書類審査の出身地に関し二十五点を配点。出身高校の所在地や保護者の居住地が医師が少ない地域だった場合最大二十五点が得られ、都市部出身者は〇点になる仕組みだった。

 医学部医学科の定員は年百十二人。うち特別枠で十人を募集し、今年は三十八人が応募した。来春入試では特別枠は残して優遇措置をやめる。

 神戸大によると、十月二十四日に文科省の訪問調査を受け、今月五日に「不適切」と指摘された。募集要項に「地域に定着する意志を持つ人の入学を期待している」などと記載したことから、加点について「説明できていると思った」と釈明した。

 神戸大は弁護士らによる調査委員会を設置して詳しく調べる。追加合格者が出る可能性があり、金銭的な補償をする方針。今年の対象者は数人とみられるが、詳細な説明を避けた。

 

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