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【親子で学ぶぅ】

<読者発>「ゾウを使うという言い方はおかしい」 足立区の小4から教えられたやさしさ 

2月2日付7面でゾウのサーカスを紹介した学ぶぅ。赤く囲った部分が児童から質問を受けた表現

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 「親子で学ぶぅ」の記事(きじ)を読んでくれた小学四年生から、ハッとさせられる指摘(してき)を受けたので、紹介(しょうかい)したいと思います。

 東京都足立区の中島根(なかしまね)小学校の四年生は命の大切さを学ぶ「生命尊重(せいめいそんちょう)」をテーマにした道徳(どうとく)の授業で、二月二日に掲載(けいさい)された「ゾウの芸(げい)中止でサーカス終了」の記事を読んでくれました。題材(だいざい)として取り上げたのは担任(たんにん)の八百(やお)秀明先生(37)です。

 記事はゾウに芸をさせることに非難(ひなん)が集まり、サーカスの公演(こうえん)が終了になったことを紹介しています。記事を読んだ児童からは「ゾウに芸を覚えさせるために先のとがった棒(ぼう)を使うなんてかわいそう」「芸なんかしたくないのでは」との声が上がりました。

 「ゾウを使う」という表現(ひょうげん)についても「物ではないから使うという言い方はおかしい」との疑問(ぎもん)が出たため、先生が「この表現を使った理由(りゆう)を教えてほしい」と便(たよ)りをくれました。

 これを見て、私は配慮(はいりょ)が足りなかったと反省(はんせい)しました。同時に児童のゾウに対するやさしさを感じました。動物は人間が勝手(かって)に使うものではない、との思いが伝わったからです。

 児童への便りで、こうした思いを伝えました。さらに、これからも言葉の意味(いみ)や使い方をじっくり考えてほしい。それが相手のことを思いやる気持ちを育(はぐく)むことになります、と記しました。

 後日、担任の先生から返事(へんじ)をいただきました。児童は自分たちの思いが伝わったと喜んでくれたそうです。そして先生は児童に「新聞記者さんは反省し、次に生かそうとしている」と話してくれました。(学ぶぅ担当デスク・城島建治)

 

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