東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 教育 > NIE > 記事

ここから本文

【NIE】

<学校と新聞>薫さんのスクラップ 元教え子の成長ぶりに驚嘆

2年前から続けているスクラップを披露する橋本薫さん

写真

 「これは、すごい」。中学の教え子橋本薫さん(17)のスクラップを見た私の第一声です。その厚さにびっくり。昨年十月二十五日の本欄で紹介した橋本さん一家のスクラップブックが気になっていたので、薫さんに見せてもらったのです。

 薫さんは高校三年生。卒業以来、約二年ぶりの再会です。中学時代は、生徒会役員を務めていましたが人見知りで内気なところもありました。久しぶりに見ると、随分と大人びていました。

 「記事を貼って日付を書いてあるだけなんですが…」と恥ずかしそうな彼女。スクラップを始めた時期を尋ねると「高校一年の六月から。中学のときに学校で新聞スクラップをやっていたことを思い出して自分もやろうと思ったんです」。

 一家のスクラップは、子どもたちが新聞を読み、印をつけた記事をお母さんが切り取るのだそうです。「まず弟が読みます。次に私が読んで、最後に母。だから全員が読む前に切り取ることができないんです」。ほしい記事が重なったときは「わたしが譲ることが多いですね。たまに読むのを忘れ、切り取った後の新聞を手にすることがあるんですが、切り取られた記事がすごく気になる」。

 薫さんは高校一年の初めごろは難民やテロ、部活で東日本大震災について学んでからは震災関連、最近はカンボジアの記事をよく切り抜いているそうです。

 「高二の夏休みに二週間ぐらいカンボジアにボランティアに行ってきたんです。幼稚園や小学校の修繕、子どもたちの学習・生活支援をしてきました。帰国後、カンボジアって言葉がある記事には反射的に目がいくようになって。ますます好きになりました。もっと知りたいんです」。その成長ぶりに驚嘆しました。

 最後に新聞を読むことが習慣になった理由を尋ねると「まず興味のある記事から読むことにしているからかな。何が何でも、全部読もうとはしていません。私、新聞を繰るのが好きなんです。スマホにはない、繰る動作が本当に好きです」。すてきな笑顔で応えてくれました。(公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報



ピックアップ
Recommended by