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【NIE】

<学校と新聞>学校・学級新聞作り講習会 一般紙のレイアウト参考に

若手教諭に一般紙のレイアウト技術を活用して学校・学級新聞を作るよう指導する江戸川区立篠崎第二中の丸山明美先生(中央)

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 九月初めの週末。千葉県市川市にあるホールの会議室に、東京都と千葉県の若手教師約二十人が集まった。学校・学級新聞作り指導の講習会だ。教師たちはB4判用紙に、切り取った記事や見出し、写真をのり付けし模擬紙面を作る。「レイアウトをよく考えて。一番大事ですよ」。講師を務める東京都江戸川区立篠崎第二中の丸山明美先生(56)の声が響いた。

 丸山さんは「東京都中学校新聞教育研究会」のメンバー。教室で国語を教えながら、学校・学級新聞作りのエキスパートとして、都内を中心に現場教師の指導に当たる。

 講習では紙面レイアウトについて「一般紙のスタイルを取り入れるのがいい」と強調、トップ記事に大見出しを付け、紙面脇に児童生徒作の四コマ漫画も入れるよう勧めた。「この形が読み手を引きつける」

 記事内容も「本物を活用すべきだ」と指摘。一般紙の「朝食を食べる子どもの割合」などの統計記事を元に児童生徒が校内を取材すれば「深みのある記事が書ける」とした。

 受講した女性教師は「子どもたちに『じゃあ新聞書いてね』と紙を渡すだけではだめなことがよく分かった」と話していた。

 丸山さんは、通常授業でも新聞を積極的に取り入れている。担当クラスでは、生徒が校内イベントに関する感想や、教科書に掲載されている文章の感想などを新聞形式にまとめる作業を年七回実施している。

 新聞の質を上げるため、生徒の基礎力作りにも力を入れる。年度初めの四〜五月には集中的に新聞スクラップを行い、新聞に親しんでもらう。その後の授業ではほぼ毎回、スクラップ記事を一本読ませ、その感想を二百字で十分以内に書き上げる訓練を行っている。

 丸山さんによると、これらの積み上げで、社会への関心が高まり、読解力や文章力が伸びる生徒が増えているという。四コマ漫画の制作も、単なる遊びでは終わらず「物事を起承転結にまとめる構成力が伸び、観察力や表現力を高めるのにつながっている」と話す。 (上田融)

 

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