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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>自説と持説

 今回取り上げる言葉は「自説、持説」です。意味が大きく重なって違いの説明に困る言葉です。本紙は使い分ける決まりですが、なぜか言葉選びが自説に偏る傾向が見られました。

 本紙が準拠する共同通信の用語の手引では自説を「自分の意見」、持説を「普段から主張している意見、持論」と区別します。ところが用例を見ると両者の違いが出ません。「自説を貫く」「自説を曲げない」と「持説を固守する」「年来の持説」とありますが、どちらを当てはめても十分通じてしまいます。

 過去の本紙記事で使用件数を比べると、自説は持説の十二倍以上ありました。どちらも大差なく通じるなら、わざわざ持説と使い分けなくても自説だけで十分という考えでしょうか。

 一方同じ意味の「じろん」は自論でなく、持論を使う決まりです。自論を見出し語にとる辞書が少ないからのようです。自論について、学研現代新国語辞典は注釈で誤りと述べ、明鏡国語辞典は持論の誤った表記とみています。 (重松洋一)

 

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