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【NIE】

<学校と新聞>卒業生からすてきなメール 新聞を読んで希望を探す

「最近、新聞を読みながら朝食を食べます」と話す松村香穂さん

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 卒業生で大学三年の松村香穂さん(21)がメールをくれました。「最近、新聞を読みながら朝食を食べるようになりました。読むのが習慣になっておらず、今の情勢に疎くなっていましたが、読むのをくせにして、読み続けることを習慣にしたいと思いました」

 中学時代から、社会に対する問題意識の高い生徒だったので意外でした。直接会って話を聞いてみることにしました。

 それによると、小学校時代は、小学生新聞を読んでいたそうです。ところが高校のころは「高三の地理や政治・経済の授業で、切り抜きを読むことがありましたが、受験勉強が忙しく、読んでいませんでした」。

 大学進学後も最初はほとんど読まなかったそうですが、それを変えるきっかけがありました。

 「社会問題を研究するサークルで、勧められた本を読んでいました。一つのテーマには詳しくなるけど多面的には考えられないな、と思い始めたんです。そこで、サークル内で新聞記事の読み合わせを提案しました」。自分で提案したので読まないわけにはいかなくなったとのこと。スクラップブックを取り出し見せてくれました。

 そこには若者が政治について語る東京新聞の記事『政治デビュー 定点観測・学ぶ会 若者座談会「私が投票に行く理由」詳報』(二〇一六年六月二十九日付)があり、何と松村さんも登場していました。

 初の十八歳選挙になった昨年の参院選前の勉強会が座談会参加の縁だったとか。勉強会では三十年後の社会を想像して発言するよう求められ「現実を知ると世の中は良い方向に進んでいないのだと気づく。将来日本はどうなってしまうのかと悲観的な気持ちになる」と答えたそうです。

 「でも、しばらくして、それじゃまずいと思うようになりました。思考停止になってはダメだと。今は新聞を読みながら、希望を探しています」と松村さん。大学で法律を学び、将来は弁護士を目指しています。

 「新聞を読んで希望を探す」。すてきな言葉だと思いました。心に銘記し、今教えている生徒にも伝えることにします。 (公立中学校主任教諭 穐田剛)

 

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