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【NIE】

<学校と新聞>プロの話聞き編集学ぶ 言葉の大切さを伝えたい

高野麻結子さん(中央)に本の魅力を教わった図書委員会のメンバー

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 図書委員会が講師を招き行う出前講座。今回は河出書房新社編集者の高野麻結子さんで、タイトルは「一冊の本で、人生は変わる?」でした。

 この仕事についたきっかけを、担任の先生から本を作ることに向いていると言われたから、と語った高野さん。「本を開くと違う世界に行くことができる、そして閉じるとまた日常に戻ることができる」と本の素晴らしさを語り、全員が真剣に耳を傾けました。「編集は人の感情を動かすきっかけになるものを作る仕事」とも話してくださいました。生徒が興味を持つよいきっかけになりました。

 講演内容を全生徒に知らせる図書新聞作成は二年生が担当。委員長の彩花さんが編集長として記事の割り振りをしました。タイトルは莉帆さん、生徒の感想を颯也くん、編集後記を陽晟(ようせい)くん、そして、講演内容と高野さんの紹介を彩花さんが受け持つことに。締め切りを二日オーバーしましたが、無事完成しました。

 掲載された感想は「編集者になるための勉強で何が必要か分かった」「たくさん本を読み自分を変えたい」など、前向きでした。

 後日、新聞を読んだ高野さんからメッセージが届きました。「自分が抱える本当の事を伝えるのは難しく、大人になるにつれてより難しくなる」としつつ「時に人に対して、公には言えないとしても、自分はこう思っているんだ、という考えはきちんと持って、言葉にし続けていただけたらと願っています」と書いてありました。この言葉に多くの生徒が勇気づけられたようでした。

 メッセージを読んだ編集長彩花さんは「本に関わる仕事をしている方々は言葉を大切にしていると思いました。私も自分の考えを言うのが苦手でしたが、伝えることの大切さに気づいたので、これからは努力していきたい」と話しました。プロの編集者と生徒との心の触れ合いを実現できた出前講座でした。(公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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