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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>的を得る

 新聞製作の際に基準にする用語の手引では、「的を得た指摘」は「的を射た指摘・当を得た指摘」にするようになっています。

 ところが先日、NHKの番組で日本語学者の飯間浩明さんが「的は射るものだが、『要領を得る』というように『的をうまく捉える』と考えれば『的を得る』は誤りではない」と力説していました。

 用語の手引は、近年意味が拡大している慣用句「破天荒」「敷居が高い」などの新しい使い方を使用実態を考慮して、はっきりとは誤りにしない傾向にあります。そんな中で「的を得る」は「好ましいとは言えない表現」となっています。

 「誤り」とされる慣用句の使い方を許容とする大きな要因は二つあると思います。一つは研究が進んで、変更すべき理由が裏付けられた場合。もう一つは誤った使い方が、一般化したと考えられる場合です。

 「的を得る」を既に認めている辞書もありますが、文化庁の調査では、まだまだ違和感を抱く人が多く、「一般化」とは言えないようです。今後の辞書の対応にも注目です。 (浴野裕)

 

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