東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 教育 > NIE > 記事

ここから本文

【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>眩惑

 夜間のドライブで対向車のヘッドライトがまぶしいと、暗い場所にいる歩行者を見落とし、事故につながることがあります。「眩惑(げんわく)」と呼ばれる危険な現象です。

 紙面にミスがないか点検する校閲部の作業でも、校閲担当者がこれと似たような状態に陥るときがあります。

 もちろん、紙面の文字が強烈な光を発するわけではありません。紙面を点検しながら「これ間違っているのでは?」と気になる部分が見つかったとき、校閲担当者の注意力がその部分だけに集中してしまうのです。結果的に、周囲への注意力が散漫になり、近くに潜んでいた別のミスを見逃すという現象です。

 こうした落とし穴にはまらないためにどうすればいいかというと…。気になる問題点が見つかったとき、条件反射的に「こんなときは周りのミスを見逃しやすいぞ」と自分に言い聞かせるのです。

 疑う気持ちを常に保ちながら取り組むのが校閲の仕事ですが、その疑う視線は、ときに自分自身にも向けられます。 (東松充憲)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報