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【NIE】

<学校と新聞>やっぱり紙ですね 元教え子 スクラップ続け成長

大学生になっても新聞スクラップを続けている薫さん=東京都内で

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 先日、教え子の橋本薫さん(18)に会うため、都内の某大学に行ってきました。昨年五月、本欄に登場した彼女も春から大学生。久々の再会にワクワクしながら待ち合わせ場所である大学の正門に向かいました。

 薫さんはすっかり大人びて、高校生の面影はありません。変貌ぶりに驚きながら学内で話を聞きました。「新聞スクラップは続けています。最近は東南アジアの記事だけでなく、シリアの内戦やジェンダーの記事も切り抜いています」「シリア内戦に関心をもったのは、最上敏樹さんの『人道的介入』(岩波新書)がきっかけ。他国の介入は正しいのか、どこまで介入するのが正しいのかを考えるようになり、シリアの内戦に注目し始めました」

 スクラップノートには、フォトジャーナリスト安田菜津紀さんの記事(二〇一八年二月二十四日・東京新聞「あの人に迫る」)が。「ジェンダーについて高校で学んだことが心に残っていて。自分なりの意見を持ちたいと思い、この記事を読んで四月に彼女のギャラリートークに行ってきたんです。すてきな方でした」「高校のときより自由にいろいろな場所に行けるようになりました」。笑顔で語る薫さんは好奇心の塊。本当にアクティブです。自らの学びで自分の世界を大きく広げる教え子の成長を心からうれしく思いました。

 「実はこんなこともしています」と渡してくれたのは、文京区報の「オリンピック・パラリンピックこども新聞」。子ども記者の小中学生に編集サポーターとして同行し、原稿を書くのを手伝うそうです。「母が東京新聞に載った募集記事を見つけてくれて。自国開催五輪は一生に一度かもしれないので、何らかの形で関わりを持ちたかったんです。やりがいがあります」

 大活躍の薫さん。最後に、新聞についてこんな思いを語ってくれました。「スマホに比べて目が疲れません。やっぱりデジタルよりも紙ですね。最近思うのは、新聞社によって記事の見出しや内容が違うので、読み比べることの大切さです」。まさにメディアリテラシー。想像以上に成長していた薫さん。次の再会が本当に楽しみです。 (公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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