東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 教育 > NIE > 記事

ここから本文

【NIE】

<学校と新聞>このニュースは本当? ネット情報を「だいじかなチェック」

ネットの情報が本当かどうか、グループで話し合う生徒たち=川崎市中原区の法政大学第二中学校で

写真

 「このニュースを『だ・い・じ・か・な』でチェックしてみましょう」。法政大学第二中学校(川崎市中原区)の図書館学習室で行われた二年生の国語の授業は、メディア情報リテラシー(読み解く力)を身に付けるためのグループ討議。ネットに流れるフェイク(虚偽)ニュースなどをプリントして用意した話題を、うそか本当か、意見を出し合って各グループでそれぞれ判断していく。

 最初は、写真の印象などから自分なりの感想を述べ合っていた生徒たちだが、ゲスト講師の坂本旬(じゅん)・法政大学キャリアデザイン学部教授が「だいじかなチェック」を説明すると、議論の仕方がガラッと変わった。

 だれ?(この情報はだれが発信したのか)、いつ?(いつ発信されたのか)、じ=事実?(情報は事実か、参照はあるか)、か=関係?(自分とどのように関係するのか)、なぜ?(情報発信の目的はなにか)のチェックが「だいじかな」。「だれ?」は、情報源は?と、情報の発信元を確かめる。個人なのか新聞社なのか、それとも他の団体か。あるいは匿名か、署名はあるのか。ブログならばプロフィルはあるか、新聞などの場合は「問い合わせ」をチェック。「本物の新聞記事と分かっても、まだ安心しないで、その記事の情報源は何か、ということまで自分で考えるようにしよう」と、坂本さんが呼び掛ける。

 生徒たちは、日ごろスマートフォンで読んでいる情報をいかに「素直に」信じ込んでしまっていたかに気付いた様子で、チェックする姿勢が変化した。「いつ?」についても、情報の発信日時を確認、情報の更新がされているかも調べ、発信日時の分からない情報は疑わしいことを実感した。

 二年生八クラス全部で同様の授業を実施した。授業を企画した野村香織教諭は「スマホを検索すれば情報がすぐ得られる時代に育った生徒たち。友達同士の情報交換も無料通信アプリLINE(ライン)を使い、ニュースをどこで読むかと聞いてもLINEニュースという答えが多い」と現状を説明。問題は、ネットに書いてあることを疑いもなく信じてしまう生徒が多いこと。「どこで調べたのか問うと、ネットに出ていたという答えが返ってくる。ネット情報にだまされない自覚を持ってもらいたい」と話す。 (鈴木賀津彦)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報