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【NIE】

<学校と新聞>スマホは本当に必要か 仲間の意識の違い認識

新聞記事から話し合うテーマを見つける1年生=都内の公立中学校で

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 図書委員会二年生のNPC(Newspaper Conference=新聞会議)の様子を眺めていた私は、一年生にも提案し、新聞を読んで考える会を初めて開きました。メンバーは輪番スクラップや課題の社会科新聞に取り組んでいる生徒たち七人。玉枝(たまえ)さん、琴鈴(ことり)さん、彩水(あやみ)さん、穂乃華(ほのか)さん、瑠奈(るな)さん、然(ぜん)くん、心温(もとはる)くんが、まずは会議の名称を決めるところから。先輩たちのNPCにSecondをつけ、NPCSになりました。初回のテーマは「スマホは本当に必要か」。二年生の玲愛(れあ)さんの投稿(本紙三月一日掲載)を読み、話し合いました。

 司会の玉枝さんが感想を促すと、「スマートフォンの問題点を見つめ直そうと思った」と穂乃華さん。彩水さんが「ネット犯罪に巻き込まれないように注意する」と言えば、琴鈴さんと瑠奈さんは「危険と隣り合わせであることを忘れないように」と指摘。「スマホで全部済むのは怖い」と玉枝さんは正直な一言。心温くんと然くんは「マイナス面がたくさんある、なぜ、みんな使うのか」と偶然、同じ感想でした。みんな、自分なりにスマホの危険性を認識しているようです。

 ここで穂乃華さんが「スマホから離れ、物を作ったり本を読んだりと他の趣味を持った方がいい」と提言。それに対し彩水さんが「フィルタリングや時間制限すれば、趣味でも大丈夫だと思います」と反論。穂乃華さんは「私的には、あまり画面を見つめるのはよくない」。玉枝さんが「スマホだけが趣味だと、取り上げられたときに、すごいショックだ」。一同がうなずく中、突然、彩水さんの目に涙が…。

 心配した瑠奈さんが「どうしたの?」。彩水さんが「実は今、ゲームやり過ぎで、スマホ禁止なんです」と悲壮な声で言います。これには一同びっくり。ここから彩水さんの救済策をみんなで考えることに。「スマホにはまる前の趣味は」と然くん。「テレビです」「じゃあテレビを見ればいい」「いや、本を読むといいよ」。勝手なアドバイスに、彩水さんがぽつり、「スマホ以外の趣味かあ」。

 最後に、心温くんが「スマホについて意識がそれぞれ違う」、琴鈴さんが「みんなの性格や趣味が分かりよかった」と感想を述べ、次回開催へ。(東京都公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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