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【放送芸能】

セーラームーン人気再燃 大人女子の心つかむ

 「月にかわっておしおきよ!」の決めぜりふで一時代を築いたアニメ「美少女戦士セーラームーン」の人気が、20〜30代の“大人女子”の間で再燃している。1990年代に夢中でテレビ放送を見た子どもたちが大人になって関連グッズを開発したり、ネイルアートでセーラームーンの世界を表現したり。NHKはBSでアニメを再放送し、昨年末の紅白歌合戦ではアイドルグループAKB48が登場人物のコスプレも披露した。大人女子の心をつかんで離さない魅力って? (細川暁子)

 「セーラームーン」は武内直子さんの漫画が原作で、中学二年生のヒロイン月野うさぎと仲間たちが変身して敵と戦い、地球を守る物語。ヒロインたちの成長と共に続編も作られ、テレビアニメは九二〜九七年にテレビ朝日で放送され、大ヒットした。“美少女戦隊もの”の先駆けとして世界的にもファンが多い。

 人気が再燃したのは、漫画の連載とテレビ放送の開始から二十年がたち、記念プロジェクトが始動してからだ。新シリーズがインターネットで配信された(後にTOKYO MXなどで放送)のをはじめ、各地で関連イベントも続々と開催。今年春には、アニメ最新作がMXで放映され、東京・六本木ヒルズでは原画を紹介する初の展覧会が開かれる。秋には新作ミュージカルの上演も予定される。

 バンダイは二〇一三年夏、変身する際に使うアイテム「クリスタルスターコンパクト」をモチーフにした化粧品を販売。一個約四千円でネットによる受注販売だったが、売り上げは目標を大きく上回った。

 同社のメディア部キャラクター第二チームの松浦希さん(31)は「商品を開発しているのは、セーラームーンを見て育った二十〜三十代の女性社員たち。自分が子どものころに憧れたアイテムを基に、機能性にもこだわっている」と話す。松浦さん自身、昔も今もセーラームーンが大好きだ。

 同社は一四年から人気ファッションブランド「アナスイ」などとコラボして、伊勢丹新宿店でセーラームーン関連の服やバッグ、アクセサリーなどを期間限定で販売。三回目の今年も三月十六〜二十二日に同店で、それ以降は名古屋、大阪で期間限定ショップを開く。セーラームーンの世界を再現したディスプレーで商品を並べる予定だ。

 大人女子に愛されるセーラームーンの魅力とは何なのか。「キラキラした懐かしさ」と話すのは東京都板橋区の会社員女性(27)だ。「昔、セーラームーンごっこをして遊んだ記憶がよみがえる」という。

 普段は泣き虫でおっちょこちょいなのに、変身すると、強くてかっこいい。五〜六歳のころ、ミニスカートと胸に大きなリボンがついたセーラー服に憧れ、運命の相手と恋に落ちるシーンにキュンとしたのを覚えている。「今も女友達と、どの戦士が好きかで盛り上がります」と話す。

 女性は数年前のハロウィーンでセーラームーンのコスプレをして、母親に頼んで爪にネイルアートを施してもらった。「大人になった今でも、セーラームーンの世界は輝いていて気分が上がる。女子の憧れが詰まっています」

◆NHKが再放送

 NHKは昨年4月から、BSプレミアムで第1シリーズを再放送している。同シリーズは今月22日で終了予定だが、反響が大きいため4月から第2シリーズ「美少女戦士セーラームーンR」の放送を始める。

 BSプレミアムでは近年、放送権料を払って民放のアニメを再放送してきた。編成センターの下要(しもかなめ)副部長は「名作をたくさんの人に見てほしいとの狙いがある」と話す。子どものころにセーラームーンを見ていた母親とその子どもがターゲットという。

 昨年末のNHK紅白歌合戦では、AKB48がセーラームーンのコスプレで登場し、注目を集めた。下副部長によると、BSプレミアムと連動した話題作りではないそうで「自分自身が『セーラームーンは、こんなに人気なのか』とびっくりした」。

 <セーラームーン> 1992年に講談社の漫画雑誌「なかよし」で連載が始まり、同時期にテレビアニメ化され大ヒット。それまでの“魔法少女”ものと一線を画し、5人組の美少女が集団で戦うストーリーやセーラー服のコスチュームが世間に衝撃を与えた。97年までに計5シリーズが作られ、劇場映画にもなった。2003年には女優北川景子さんのデビュー作となった実写ドラマも放映。その後の“美少女戦隊もの”に、04年放送開始のテレビアニメ「プリキュア」シリーズや、桐谷美玲さんら人気女優5人が出演した映画「女子ーズ」(14年公開)がある。

 

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