東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 放送芸能 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【放送芸能】

笑いは1等じゃなきゃ 「金メダル男」内村光良監督

 ウッチャンナンチャンの内村光良(てるよし)(52)が、3年ぶりにメガホンを取った映画「金メダル男」(22日公開)は、1等賞に挑み続ける男の半生を描く本格的コメディーだ。2011年に上演した一人舞台「東京オリンピック生まれの男」を基に、脚本と主演も務めた。本業の笑いゆえの重圧も感じつつ、それを乗り越えた表情で興行成績の金メダルを狙う。 (鈴木学)

 主人公は、日本中が東京五輪に沸いた1964年に長野・塩尻に生まれた秋田泉一。小学校の徒競走で1等になる喜びを知った泉一は、学業やスポーツなどあらゆることで1等賞を目指す−。「1等賞に取りつかれた男って面白いはず」と生み出したキャラクターを内村と「Hey!Say!JUMP」の知念侑李(ゆうり)が二人一役で青年期と壮年期を演じ分ける。

 「私? この男ほど1等賞へのこだわりはなかったね」。泉一のモデルは自身ではないらしいが、中学生の泉一が水泳で隣のコースの女性に気を取られたり、剣道で相手の女性の吐息にやられたりするのは自身の経験がもとだとか。

 思い入れの深いのは、泉一が手こぎボートで太平洋横断に挑戦し遭難するシーン。手作業で嵐を作るなど苦労が多く「最後は本当に遭難したような表情になっています」と明かす。

 緻密に笑いを作り上げる職人かたぎの内村がこだわったのが「間」。テレビとは違う、スクリーンと客席との距離感を想定したという。笑いのシーンで一発OKは、ココリコ田中直樹と知念の掛け合いだけ。竹中直人や笑福亭鶴瓶でも撮り直しは10回ほどに及び、木村多江にはコント的な転び方を習得してもらう特訓もしたという。1秒以下の間にこだわる編集、効果音に妥協はなく「あきらめが悪いとスタッフに言われております」と苦笑する。

 ナンバーワン、時にはオンリーワンにひたすら挑む泉一。「『全部1等賞なんて無理なのに』と言われても、くそまじめに取り組む彼を笑いながら、わが身を振り返って何か感じとってもらえたら幸いかな」

 テレビに舞台に映画に何が内村を突き動かすのか。「何かを遺したいってことでしょうか。せっかく生まれてきたんだから。テレビと舞台は経験を積んでいますが、映画の笑いはまだ入り口に立ったところ。次もやるならコメディーかな。お客さんが笑ってくれるとうれしいからね」。本当に笑いに貪欲だ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報



ピックアップ
Recommended by