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【放送芸能】

結末は最初から頭の中に 「バイオハザード ザ・ファイナル」アンダーソン監督に聞く

 「バイオハザード」シリーズの全六作品に関わってきたポール・W・S・アンダーソン監督(51)にとって、この十五年への思いはひとしおだ。比較的に少ない予算で作った第一作が大ヒットし、次々と続編も製作。主演のミラ・ジョボビッチとも結婚し、まな娘にも恵まれた。シリーズ生みの親に今の思いを聞いた。 (浜口武司)

 「まさか、こんなに続くとは。映画監督は常に作品の成功を祈っているけど、この作品は(ハリウッド大作と違い)こぢんまりと始まり、自然な形で広がっていった。次回作が決まっていたわけでなく、一作ずつ懸命に作ってきた」

 大のゲーム好きという監督は、ゲーム版「バイオ−」に出合い、当時住んでいたロサンゼルスのアパートに十日間、引きこもって熱中したという。「とてもすばらしい内容で、すぐに映画にしたいと思った」

 ゲームを原作にした映画は他にも多いが、興行的に成功するのは難しい。脚本も書いたアンダーソン監督は、ゲームに登場しないアリスというキャラクターを主人公にすることで、ゲームを知らない観客もついていけるよう工夫した。「記憶をなくしたアリスは、ある意味、ゲームの展開を知らない観客と同じ立場にある。アリスは一種のアバター(分身)として観客を先導してくれるわけです」

 アリスの名前は、監督が好きなルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」から取った。物語にもガラスの向こう側に行くシーンや首を切りたがる女王など「不思議の−」を想起させる設定を盛り込んだ。

 シリーズ最終章でアリスは第一作の舞台へ再び戻る。「この結末は最初から頭にありました。そういう意味では第二〜五作の間、僕だけが秘密を抱えていたわけです。だから第六作を見た後で第一作を見直すと、違う視点で見ることができると思います」

 監督と妻ミラのまな娘エバーは、本作で映画デビューを果たした。「まだ七歳だったけど、すごくいい演技をしてくれた。今は女優を夢見ているようです。女優でなくても夢を追って幸せになってほしい」と目を細める。それはサバイバルホラーである本作へのメッセージとも重なる。

 「人間に定められた運命はない。人生は自分で切り開き、乗り越えていくものです」

 

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