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【放送芸能】

ありがとうSMAP 「スマスマ」きょうフィナーレ

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 国民的アイドルグループSMAPの最後のレギュラー番組となったフジテレビ「SMAP×SMAP」(スマスマ)が26日、フィナーレを迎える。1996年の放送開始から20年9カ月、放送回数は900回を超え、平均視聴率は18.2%、最高34.2%(いずれも11月28日現在、ビデオリサーチ調べ、関東地区)を誇る人気番組だ。メンバー5人が生出演することもなく、番組は終わる。新たなアイドル像を築き上げた5人の歴史に静かに幕が下りる。 (鈴木学)

 「スマスマはSMAPを国民的アイドルグループに決定付けた番組といえると思う」。テレビ業界に詳しいコラムニストのペリー荻野さんは語る。

 フジにとって月曜午後十時は「夜のヒットスタジオ」などを放送してきた大人の枠。SMAPはそこで国内外のアーティストや俳優を招いてトークや歌で共演、一方で遊び心あるコントでも視聴者を魅了した。「番組出演がステータスになり、SMAPの格を上げ、視聴者も満足するウィンウィンの関係をつくりだした。トップスターが出ても『あの番組なら』と納得できた。そんなアイドルグループはほかになかった」

 数々のヒット曲を世に出し、NHK紅白歌合戦にも二十三回出場したSMAPだが、デビュー当時は決して恵まれていなかった。当時はテレビ各局から音楽番組が次々と姿を消した「アイドル冬の時代」。そんな中、SMAPはそれまでのアイドルが一線を画してきたバラエティー番組にも積極的に出演、幅広いファンを獲得していった。

 オンリーワンの個性を磨き、四十歳を過ぎてもアイドルであり続けられることを示したSMAP。近年はソロでの活動も増えていたが、五人全員がそろうスマスマはそれだけファンにとって貴重な場だった。

 ところが一月、分裂騒動が表面化。グループ育ての親の女性マネジャーと事務所との間の確執が原因とされ、中居正広(44)と稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)の四人が独立を希望し、木村拓哉(44)だけが残留の意向を示したとされる。いったん危機は回避されたかに見えたが、八月に年内解散が発表された。

 事務所とタレントの関係を考える契機にもなった今回の騒動について、テレビ局勤務の経験がある同志社女子大の影山貴彦教授(メディアエンターテインメント論)は「芸能界は今後、このことを糧に、よりいい方向に行くのではないか」とした上で「SMAPの物語がこれで終わるとは思っていない。事務所もメンバーも冷静に考える時が来る」と前向きにとらえる。

 最後のスマスマを前に、ペリーさんは「週の初めに『頑張ろう』と思わせてくれる存在がなくなると虚脱感が大きい」と“ロス”を心配しつつ「彼ららしい華やかな姿を見せてほしい」と願う。影山さんは「時が解決する。彼らがまた同じステージに立つ可能性がない方が考えにくい」と、いつの日か再結成することに期待する。

SMAPの存続を求める人たちから届いた署名簿の束(木村恭子さん提供)

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◆ファン「解散さみしい」 存続願い署名37万筆「元気もらった」

 グループ存続を願う大阪市の木村恭子さん(46)がツイッターで呼び掛けて九月に結成された「5☆SMILE」による署名活動には十月末までに三十七万三千五百十五筆が寄せられ、今月十一日に所属事務所側に手渡された。

 木村さんがデビューしたてのSMAPのファンになったのは、ちょうど子育てを始めたころだった。「子育てする主婦にとっては、テレビが一番の楽しみ。SMAPにはいつも楽しませてもらい、元気をもらってきた」と振り返る。

 解散が発表され、九月のCDデビュー二十五年の記念日を祝うこともできず、虚無感に襲われたという。「思いつきに似た見切り発車でしたが、これだけの数になったのはファンでなくても、解散はさみしいという人の賛同を得られたことが大きかった。それはSMAPが今までしてきたことの答えなんだと思います」

 5☆SMILEの今後の予定はないという。「これまで見てきたSMAPとかけ離れた解散理由に納得いかないのは事実ですが、解散してもSMAPはSMAP。変わらず五人を応援していくだけです。もし五人が解散を後悔する日が来るとしたら、私たちが大好きと伝えたことを思い出してほしい」と願う。

本紙「TOKTOK」に寄せられたSMAPへのメッセージ。ベスト盤が発売された21日も231件に上った

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◆本紙広告欄に熱い思い2202件

 個人やグループでお知らせやメッセージを掲載できる本紙広告欄「TOKTOK(トクトク)」には、8月のSMAP解散発表後、ファンからメンバーに感謝や激励を伝えるメッセージが2202件(25日現在)寄せられ、テレビ各局の情報番組で取り上げられるなど話題となった。

 デビュー25周年となる9月9日、木村拓哉の誕生日の11月13日、稲垣吾郎の誕生日の今月8日、ベストアルバムが発売された同21日などに集中的に投稿があり、ファンの熱い思いが紙面にあふれた。1日当たりの最多は稲垣の誕生日の245件だった。国内だけでなく韓国からの申し込みもあった。

 誕生日を祝うメッセージが掲載された直後には、木村が自身のラジオ番組でファンに向けてお礼を述べたこともあった。

 本社広告局の担当者は「ファンの皆さまの思いを伝えるお手伝いができたのでは」と話している。

 

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