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【放送芸能】

ドラマー三宅 こっそり奮闘中 来月ブルーノートに見参

 喜劇俳優で劇団座長、テレビ司会者にラジオDJ、タレントで演出家、そしてジャズドラマー…。多彩な顔を持つ三宅裕司(65)が来年一月、バンマス(バンドマスター)として率いるビッグバンドの結成十周年記念公演を東京・南青山のブルーノート東京で開く。題して「昭和のアイドルをSWINGしよう」。お笑いの印象が強い三宅が音楽にこだわり続ける理由とは? (立尾良二)

 三宅が「Light Joke Jazz Orchestra」(LJJO)を結成したのは二〇〇七年。三宅を除く、メンバー十五人は全員がプロミュージシャンだ。「よく続いたなぁ。音楽は相当深い。やってもやってもできないことがたくさんある」と振り返る。

 多忙な中、スケジュールを調整して練習時間を確保する。「僕の年になると、どこの現場でも最年長だからダメ出しされることがない。ところがビッグバンドでは僕だけがダメ出しだらけ」と苦笑い。「みんなでドラマー三宅裕司を育ててくれる。悔しくて悔しくて、こっそり練習している」と打ち明ける。

 母親が日本舞踊の師匠で、叔母が芸者の置き屋を営み「邦楽はそこに全部あった」という環境で育った。別の叔母は松竹歌劇団のメンバー、父親はタンゴ、叔父たちもラテン音楽が好きで、幼いころから「音楽やエンターテインメントにあふれていた」という。

 自身も中学時代からベンチャーズに憧れてギターやベース、ドラムをやり、大学時代は落語研究会に加え、コンボ(少人数編成)ジャズを組みドラムをたたいた。いつの日か、ビッグバンドをやりたいと思っていたのが、ようやく実現したのがLJJOだった。「大人数で音をそろえて決めると、本当に気持ち良くて格好いいから」

 しかも「喜劇でずっこける格好悪さと、ビッグバンドの格好良さのギャップが大きければ大きいほど面白いでしょ」とニッコリ。五年前にヘルニアの大病を患い手術した。下半身がまひして「元に戻るか分からなかったが、リハビリでドラムをたたけるようになって、さらにうれしくなった」という。

 新曲に挑戦する際は、プロのドラマーに録音してもらい、それを聞きながら練習する。「編曲者に『もっと簡単にして』と頼んでも、『ダメです。乗り越えなさい』と言われる」とか。いずれ「米国のカーネギーホールか、東京のサントリーホールを目指す」と夢は膨らむ。現在の実力については「(人気ドラマーのスティーブ・ガッドをもじって)スティーブ・カットくらいになったかな」。

◆「昭和のアイドルをSWINGしよう」

 来年一月二十七〜二十九日はブルーノート東京で、二月四日は名古屋ブルーノートで、いずれも一日二回公演。ゲストボーカルは元「モーニング娘。」の高橋愛。演奏曲目は山口百恵や中森明菜、ピンク・レディーのヒット曲をジャズアレンジで。三宅は「ステージが狭くコントはできないが、たくさんしゃべって笑いもとりたい。しゃべりすぎないように気を付ける」という。問い合わせはブルーノート東京=(電)03・5485・0088。

<みやけ・ゆうじ> 1951年、東京生まれ。明治大卒。79年に劇団スーパー・エキセントリック・シアターを結成。

 

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