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【放送芸能】

さあ夢を歌おう きょう紅白

 「第六十七回NHK紅白歌合戦」が三十一日午後七時十五分から放送される。今年のテーマは「夢を歌おう」。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを見据え、一九年の第七十回まで掲げる共通テーマで、新時代の紅白を模索する第一歩となる。解散するSMAPの出場辞退で最大の目玉を失った今年の紅白。フレッシュな初登場組やブームになった「恋ダンス」、ピコ太郎の起用でお茶の間の話題をさらえるか注目だ。(砂上麻子、鈴木学)

 初の大トリに挑む人気グループ「嵐」は入念に本番に備えた。リーダーの大野智は大トリについて「ドッキリみたいな感じ」といまだに実感の湧かない様子。特に白組司会も担う相葉雅紀は「早く歌えば、少しは(司会が)楽になると思っていたので、大トリと聞いて緊張感が二倍です」と苦笑いをしていた。

 一方、五年ぶりのトリとなるのは石川さゆり。紅白では十回目の歌唱となる「天城越え」だが、毎回違う試みをしており、今年は文楽とのコラボレーションを披露する。五年前には東日本大震災があり、今年は故郷の熊本で震災があった。「(被災地の)皆さんが少しでも心優しく新年を迎えてもらえるように」と力を込めた。

 二年連続出場となる星野源は「恋ダンス」が話題となったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)の主題歌「恋」を歌う。

 審査員にはドラマで共演した女優の新垣結衣が選ばれ、紅白での「恋ダンス」共演が実現するかが話題になっているが、NHKは「共演はない」と否定的。報道陣から「新垣さんに『恋ダンス』をラブコールしては?」と尋ねられると、星野は「審査員の皆さん、お客さん、テレビの前の皆さんが踊ってくれたらうれしい」と遠回しに新垣にラブコールを送った。

 ダンスで注目は郷ひろみ。今回はバラード曲「言えないよ」に合わせ、NHK連続テレビ小説「まれ」のヒロインを務めた女優の土屋太鳳(たお)が、ダイナミックかつ華麗なダンスで花を添える。

◇初出場組

 デビュー二十周年で初出場の「PUFFY」は紅組トップバッターでヒット曲「アジアの純真」と「渚(なぎさ)にまつわるエトセトラ」をメドレーで披露する。吉村由美は「大丈夫なんですかね、私たちで」と不安な表情を見せながらも「ワチャワチャしてほしいという空気を察するので、ワチャワチャしたい」と独特の表現で意気込んだ。

 桐谷健太は自身が出演する携帯電話auのCMソング「海の声」を全国の視聴者が歌唱する映像と“合唱”する。「みんなの歌になったと実感した」とリハーサルから感無量の表情だ。

 CMでは「三太郎」として共演する松田翔太、浜田岳のサプライズ出演に関心が集まるが「僕自身へのサプライズだったら分かりませんが…」と苦笑い。同じCMに出演する紅組司会の有村架純との共演には「(有村が)テンションが上がって、マイクを持って歌い始めるかも」と。

 今年大ヒットした映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」を歌う「RADWIMPS」のステージでは、歌の後半に新海誠監督が紅白のために編集したスペシャル映像が流れる。

◇ゲストも話題

 「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」で大ブレークしたピコ太郎は、お笑いタレントの渡辺直美と前半戦最後の企画「紅白 HALFTIME SHOW」に出演する。ピコ太郎はリハーサルに、いつもの金ピカ衣装で登場し「金ピカですいません。人生、何があるか分かりません」などと笑いを誘った。

 タモリとマツコ・デラックスの出演も決まっているが、どう出演するかは謎のまま。NHKの矢島良チーフプロデューサーは「まだ打ち合わせを重ねている最中」。ただし、出演は一カ所というわけでなく「全編でご活躍いただきたいと思っています」と、期待を持たせた。

◇神ってる演出は?

 紅白の目玉といえば「豪華衣装」。今年も舞台装置かと見まがうほどの衣装で視聴者を楽しませる。

 毎年注目を集める水森かおりは、白鳥をイメージした巨大なロングドレスで「越後水原(すいばら)」を熱唱する。

 ドレスは高さ約六メートル、裾は幅約九メートルに広がる。ふんだんに使用された白いレースは全長約五百メートルに及ぶ。さらにステージでは、プロジェクションマッピングで雪原をイメージした映像をドレスに投影。曲の最後には本物の羽根が降る演出もあるといい「迫力があり、スタッフも『前半の目玉になる』と言ってくれたので紅組勝利に貢献したい」と満足げな表情を見せた。

 来年は酉(とり)年でもあり「来年によい形でつなぎたい」と力を込める。

 一方、初出場の「RADIO FISH」は、オーディションで選ばれたダンサー四十人が踊る中、豊臣秀吉をイメージした金色の羽織はかま姿の中田敦彦が登場する派手なパフォーマンスを披露。中田は「間違いなくこれまでで最高のパフォーマンスになる」と自信を見せた。

 報道陣から本番でのサプライズを尋ねられると、藤森慎吾は「小林幸子超え? 期待してもらって結構です」と含みを持たせた。

◇相葉「負けぬ」VS有村「楽しく」

 白組司会の「嵐」相葉雅紀と紅組司会の有村架純は報道陣の取材に「負けたくない」と勝利への意欲を見せた。

 「嵐」では5回の紅白司会を経験している相葉は「(5人の時と)全然違う。大変なことは桜井翔がやっていた」と報道陣を笑わせ「まだ緊張マックスではない。楽しんでます」と余裕を見せた。

 有村は、ドラマで共演したことがある相葉について「気を使ってくれるので、私も頑張らなきゃと思わせてくれる。一緒に頑張っていけたらと思います」と優等生的なコメント。

 勝利について問われると、相葉は「俺は負けないよって思っている」と有村を挑発。「勝っても1回も優勝旗を持ったことがない。握りたい」と本音を明かした。有村は「私も負けたくないけれど」と言いつつ、最後は「楽しくやれたらいい」と笑顔を見せた。

 初めて総合司会を務める武田(たけた)真一アナウンサーは相葉と有村の2人について「頼りにしてます」と信頼を寄せる。「1人の放送人として、いい機会をいただいたと思っている。多くの人を勇気づけられる番組にしたい」と抱負を語った。

◇SMAP解散 後輩ら「残念」

 大みそかで解散するSMAPに、同じジャニーズ事務所の後輩たちから惜しむ声や感謝の声が相次いだ。

 初出場の「KinKi Kids」は、SMAPとの紅白初共演はかなわなかった。堂本光一は「後輩として残念な気持ちはある。僕らも今年初めて紅白に出させていただけたので、その場でご一緒できる機会があればとてもすてきなことだったなと思う」と無念さをにじませた。

 デビュー前にSMAPのバックダンサーとして踊っていたことを振り返り「五人というか六人は偉大な先輩。解散という形を取られても変わらない。これからも偉大な背中を見られたらいいと思う」。堂本剛も「僕らにとっては先輩というより、お兄ちゃんみたいな存在です」と話した。

 また、昨年、白組司会を担当した「V6」の井ノ原快彦(よしひこ)は「昨年の紅白はSMAPがいなかったら成立しなかった。中居君が裏で盛り上げてくれた」と振り返った。井ノ原は「あの方たちが決めたことなら、真っ正面から受けとめたい」と神妙に話した。

 「関ジャニ∞(エイト)」の村上信五は「偉大な道をつくってくださった先輩。追いかけるには大きな背中」と振り返る。「勝手にバトンをもらったじゃないが、意識し、これからも頑張っていきたい」と語った。

 「嵐」の松本潤は「ジャニーズメンバーで最初に東京ドームでのライブを見たのがSMAPでした」と振り返る。国立競技場で初めて単独ライブをやったのもSMAP。「自分たちもいつかと思っていた」。目標としてきたSMAPの解散を惜しんだ。

◇AKB48 選抜メンバー決定

 NHKは二十九日、全国三百人以上のAKB48グループのうち、紅白の舞台に立つ「夢の紅白選抜」メンバー四十八人を発表した。

 選抜メンバーは国内の五グループの中から一般の投票で決まった。二十八日までに四十六万八百五十六票の投票があった。

 AKB48からは渡辺麻友と小嶋陽菜(はるな)、柏木由紀ら十七人。HKT48からは指原莉乃(さしはらりの)ら十一人。NMB48からは山本彩(さやか)ら十一人。SKE48から松井珠理奈(じゅりな)ら六人。NGT48からは北原里英ら三人。

 AKB48は午後八時すぎに登場するため中学生メンバーは出演できず、繰り上げ制を採用。HKT48の田中美久(15)と矢吹奈子(15)に代わってSKE48の北川綾巴(りょうは)と惣田紗莉渚(そうださりな)が繰り上げでメンバー入り。田中と矢吹は天童よしみの応援で出演する。

◇ライブ感高める工夫

 NHKホールの会場にも今年は工夫をこらした。二階客席の前に「ルーフステージ」という張り出しの舞台を設置、一階ステージも例年より前にせり出した。客席との距離を近くし、ライブ感を高める狙いで、ルーフステージは関ジャニ∞や島津亜矢、ゆずらが利用する。これまで一階正面にあった審査員席ではルーフステージが見えないため、一階ステージの向かって左脇に移す。

 

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