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【放送芸能】

「タンポポ」全米に咲く 来月4日 宮本信子密着ドキュメント

 三十年前に米国で公開され、ラーメンブームの火付け役となった故伊丹十三監督の映画「タンポポ」のデジタルリマスター版が全米公開され、好評だ。舞台あいさつのためニューヨークを訪れた監督の妻で女優の宮本信子(71)に密着したドキュメンタリー番組「タンポポ、ニューヨークへ行く」が二月四日、有料衛星放送「日本映画専門チャンネル」で放送される。宮本は「今も色あせていない作品で、伊丹監督はすごい人だと改めて思いました」と語った。 (砂上麻子)

 「タンポポ」は、トラック運転手(山崎努)が、さびれたラーメン屋の女主人(宮本)とともに、最高のラーメンづくりに取り組む姿を描いた。宮本は「ユニークでジョークがあって、上品でいい映画。そういうところが海外でも愛された」と振り返る。

 一九八六年、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで上映され話題となり、全米公開につながった。日本映画としては異例のヒットを記録しラーメンブームが起きた。

 昨年十月、高精細な4Kデジタルリマスター版で公開。今月十二日現在、全米六十館以上に拡大している。番組では、宮本の舞台あいさつや観客の笑いに包まれる上映の様子も紹介される。宮本は「伊丹さんが『観客の笑い声や雰囲気が一番うれしい』と言っている気がして、妻としても素晴らしい旅でした」と語る。

 今年で没後二十年となる伊丹監督について「生きていたらどんな映画を撮っていると思うかと今も尋ねられる。皆さんの記憶の中にあるのは幸せ」と語る。

 日本映画専門チャンネルはドキュメンタリーに続いて二月四〜五日に「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」など伊丹監督の全十作品も一挙放送する。宮本は「若い人にもこんな風通しのいい考え方をするおじさんがいたということを知ってほしい」と期待する。

 

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