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【放送芸能】

JAZZpf・上原ひろみ&矢野顕子 来月ライブ盤リリース 白熱のピアノセッション

 昨年リリースしたアルバム「SPARK」が全米ジャズチャート1位を記録したジャズピアニスト上原ひろみ(37)が、矢野顕子(61)と共演したライブ盤「ラーメンな女たち−LIVE IN TOKYO−」を来月リリースする。ともにニューヨークを拠点に活動し、こよなくラーメンを愛するという2人。互いのインスピレーションが高次元でぶつかり融合した白熱のピアノセッションを聴かせる。    (小林泰介)

 「これまで担いできたCDの重みをぐっと感じました。地道な活動が実を結んだ、じんわりとした喜びでした」。昨年四月、全米ジャズチャートで初登場一位の知らせを聞いた時の心情を、上原は明かす。

 二十四歳で世界CDデビューし「スーツケースにCDを詰め込み、世界中でライブの終演後、自分で手売りを続けてきた」と振り返る。

 六歳からピアノを始め、天才少女として十七歳でチック・コリアに認められ共演、二十歳でバークリー音楽院へ留学し、日本人としては小曽根真以来、首席で同校を卒業。在学中にジャズの名門レーベル「テラーク」と契約した華々しい略歴の陰で、地道な努力を続けてきた姿があった。

 歴史的な快挙を遂げたアルバムのメンバーはニューヨークで結成したアンソニー・ジャクソン(ベース)、サイモン・フィリップス(ドラムス)とのトリオ。今年でトリオ結成六年目。屈強なベテランに全く引けを取らない上原の情熱的な演奏は圧倒的な迫力がある。

 一方、矢野顕子とは二〇〇四年、日本の音楽番組で共演し意気投合した。「同じニューヨークが拠点で、ラーメン好きという共通点。矢野さんとの共演は即興演奏のパートが多く、予定調和ではないさまざまな変化球を多彩な音色でパレットに表現できる楽しさがある」

 二人のセッションは毎回一対一のピアノバトルよろしくスリリング。そのくせ共演中の二人には笑みがこぼれ、感動的な演奏が繰り広げられる。新譜「ラーメンな女たち−」のレコーディングライブは昨年九月、矢野のデビュー四十周年記念プロジェクトの一環として行われ、約二千枚のチケットは瞬時にソールドアウトしたという。

 四月にはその再現となるコンサートを東京文化会館で開く。「私にとって初めての会場。音の響きが良いことで知られているので、どんな(響きの中で)ピアノを弾かせてもらえるのかとても楽しみです」

 浜松市出身で、ピアノは浜松に本社のあるヤマハ製をこよなく愛用する。海外公演では「Same hometown」とピアノを紹介するほどの郷土愛で知られる。世界ツアー中には静岡産の日本茶を必ず持参。「お茶を飲むおかげか、私の家系はみんな九十歳以上の長寿。死ぬまで現役のピアニストが私の大きな野望です」

 矢野と上原のコンサートは四月十八、十九日、東京文化会館大ホール。ディスクガレージ=(電)050・5533・0888。

 

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