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【放送芸能】

歌丸館長「ここから名人を」 「横浜にぎわい座」15周年

 横浜の繁華街・野毛にある落語や演芸の専門館「横浜にぎわい座」(横浜市中区)が開場十五周年を迎え、記念の落語会や展示を行う。横浜に生まれ育った館長の桂歌丸は「横浜に一軒しかない寄席。みんなで大事にしていきたい」と語る。 (神野栄子)

 かつて、横浜には伊勢佐木町や関内に寄席があり、にぎわいを見せていたが消滅。その後、野毛地区の住民らが「笑いの拠点をつくろう」と立ち上がり、二〇〇二年四月十三日に開場した。横浜市芸術文化振興財団が運営している。横浜市民で、テレビやラジオの名司会者として知られた玉置宏さん(一〇年死去)が初代館長を務めた。二代目館長の歌丸も同市南区の在住だ。

 落語を中心に、漫談やお笑いライブも開催。落語では、東京都内の定席寄席のような興行に加え、各流派の人気者や実力者、話題の顔ぶれを集めた会など独創的な企画を打ち出し、ファンを着実に増やしている。

 肺炎で一月に入院した歌丸は記念興行の記者会見に酸素吸入チューブを付けて登場。「お客さまを呼ぶために、いろいろなことを工夫してきた。まだまだやることはある」と意気軒高に語った。「最近は笑いがものすごく薄っぺらになっちゃったが、真の笑いをこしらえる道場は寄席だと思う。にぎわい座から名人を」と使命感に燃える。

 四月一日に始まる一連の記念興行で、歌丸自身の出演は未定という。「体調が最悪の状態なので、今は決められない。出たい気持ちは十分ある」と話した。同席した布目英一チーフプロデューサー(演芸研究家)は「初代館長からお客さまと出演者を大切にとの考えを受け継いだ。出演者とアイデアを出し合いながら前進していきたい」と締めた。

◆初代・玉置宏さんをしのび展示、高座

 記念イベント 4月1日〜5月31日、玉置さんをしのぶ展示コーナーを設置。落語解説の直筆原稿や演芸資料を公開する。月1回の人気企画「名作落語の夕べ」はリニューアルし、年4回、落語協会と落語芸術協会に所属しない噺家(はなしか)も出演する。5月6日の「初代館長リスペクト公演」では、玉置さんが高座に上がって演目や出演者を紹介した名物コーナーを布目さんの代役で再現。演目も観客のリクエストで決める。

 このほか5月から来年2月まで、古典の名手の柳家三三が、三遊亭白鳥が手掛けた人気シリーズ「任侠(にんきょう)流れの豚次(ぶたじ)伝」全10作を10カ月連続で披露する珍しい企画もある。

 横浜にぎわい座=(電)045・231・2515。

 

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