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【放送芸能】

第71回トニー賞 米演劇界、今期栄冠は

 演劇界で最も権威のあるトニー賞の第71回授賞式が11日夜(日本時間12日午前)、米ニューヨーク・ブロードウェーで開かれる。注目のミュージカル作品賞にはトルストイの「戦争と平和」を原作にした「ナターシャ、ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」など4作品が、演劇主演女優賞には映画のアカデミー賞を2度受賞したケイト・ブランシェットがノミネートされており注目される。 (砂上麻子)

 トニー賞は1947年の創設。過去1年間にブロードウェーで上演された演劇とミュージカルが対象で、作品賞など計24部門と特別賞が授与される。

 今年の司会は、アカデミー賞俳優のケビン・スペイシー。式典ではノミネート作品の出演俳優が披露する華麗なパフォーマンスも見どころとなっている。

 ブロードウェーに詳しい演劇ライターの兵藤あおみさん(41)は「トニー賞が終わると、新しいシーズンが始まる。出演者、スタッフ、観客にとってブロードウェーの1年を締めくくる『紅白』みたいな存在」と説明する。

 今年最大の注目となった「ナターシャ−」は最多12部門にノミネート。作品賞など9部門で候補となった「ディア・エヴァン・ハンセン」が競う。「ディア−」の作詞作曲は、映画「ラ・ラ・ランド」の主題歌を手がけたベンジ・パセックとジャスティン・ポール。オリジナル楽曲賞の受賞が期待される。

 受賞作は、日本でも日本人キャストで上演されることが多い。昨年夏に三浦春馬の女装で話題を集めた「キンキーブーツ」は2013年に作品賞など6部門を受賞。今年4〜5月、市村正親が1人8役を演じた「紳士のための愛と殺人の手引き」は14年の4部門受賞作だ。

 米国の女性歌手キャロル・キングの生涯を描き、14年に主演女優賞を受賞した「ビューティフル」は7月26日〜8月26日、東京・帝国劇場で上演される。

◆井上芳雄・坂本昌行が語る授賞式の見どころ

 今年の授賞式はWOWOWプライムで生中継され、ミュージカル俳優井上芳雄(37)と人気グループ「V6」の坂本昌行(45)が東京のスタジオからゲスト出演する。2人は「世界最高峰のエンターテインメントが楽しめる」と見どころを語る。

 2014年から番組のスペシャル・サポーターを務める井上は自称ミュージカルおたく。「毎年、新しい才能と作品が出てきて、ブロードウェーの底知れぬエネルギーを感じる。僕にとってオリンピックみたいなもので、世界にはすごい人がいて、自分も頑張ろうと思う」と語る。

 坂本は4月に渡米し、ノミネート作品などを観劇。「(ミュージカルは)見るものでなく体験するものという作品もあって、舞台の枠を超えている」と熱く語る。

 日本ではアカデミー賞に比べてトニー賞の知名度は低く、坂本は「授賞式ではいろんな作品の一番いいところが見られる。日本で上演されたらどんな感じになるか想像して見るのも楽しい」と語る。井上は「何度ノミネートされても受賞できない人がいる一方、初舞台で主演賞を取る人がいる。アメリカンドリームが残っている」と授賞式でのドラマに注目する。

 トニー賞のような華やかな祭典は日本にないため、井上は「いつか日本でも業界の垣根を越えた、トニー賞のような場を作りたい」と夢を膨らませる。

 番組の冒頭には、井上と坂本が映画「ラ・ラ・ランド」のオープニング曲「Another Day of Sun」を歌い、踊るパフォーマンスを披露する。井上は「大人の男2人のダンスはかっこいいはず」と自信を見せる。放送は12日午前8時〜。

 

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