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【放送芸能】

ときめき再び 「冬のソナタ」ユン・ソクホ監督「心に吹く風」

 韓流ブームに火を付けたドラマ「冬のソナタ」で知られるユン・ソクホ監督(60)が、日本人キャストでメガホンを取った映画初作品「心に吹く風」が十七日公開される。北海道の美しい風景と繊細な心理描写で大人の純愛を描く。自ら脚本も手掛けた初めての挑戦に「満足している」と自信を見せる。 (砂上麻子)

 「いつかは映画を撮りたいと思っていた」とユン監督は話す。数年前、知りあいの日本人プロデューサーから映画製作をオファーされた。「知らない土地で、知らないスタッフと映画を撮ると、どういうものができるのか意欲が湧いた」と振り返る。

 映画は北海道を舞台に、ビデオアーティストのリョウスケ(真島秀和)が、高校時代の恋人、春香(真田麻垂美)と再会し、揺れ動く心情を描く。「韓国のドラマは短いカットで刺激的なものを作らないといけない。映画は自分がやりたいことに集中できたので、結果はどうなるか分からないが満足している」

 劇中では、打楽器の一種「ウィンドチャイム」が風に鳴る場面を採り入れるなど、風を強く印象づける。「風は偶然の美しさを表現した。生きることは偶然の連続であり、偶然は永遠に続かない。はかない美しさを考えてほしい」と話す。

 日本人俳優、スタッフとの撮影では、日韓の文化的な違いも感じたという。「韓国人の俳優は自分を前に出そうとするが、日本の俳優は抑えた演技が多い」。リョウスケが春香に、高校時代に自身が作った歌を歌う場面は、真島の淡々とした演技に物足りなさを感じたが、出来上がったものを見て「抑えた演技が作品全体にぴったりだった」と笑顔で振り返る。

 代表作「冬のソナタ」は日本で韓流ブームのきっかけとなった。「なぜ日本で人気が出たのか、今でも分からない」と笑う。ただ「ある女性が『ドラマを見て、ときめいた自分に驚いた』と言ってくれた。私が好きな作品を、日本人が好きだといってくれるのは幸せだし、感謝している」

 衛星放送などを手掛ける松竹ブロードキャスティング社(東京・築地)のプロジェクトで進められた本作について、監督は「冬ソナと日本の絆が続いているから実現できた」と感じている。「冬ソナのようなヒットは難しいかもしれないが、ときめいてもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。

 

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