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【放送芸能】

映画「散歩する侵略者」主演・長沢まさみ 経験糧に飛躍中

 公開中の映画「散歩する侵略者」に主演する長沢まさみは十代のころから清純派、正統派女優と言われてきた。でも「底抜けに明るい役は自分と懸け離れていて苦手だった」と明かす。今、三十歳。経験を積み、演技の幅が広がった。人気劇団イキウメの舞台を映画化した本作について「リアリティーの中に夢があるこういう作品が好き。三十代のいいスタートを切れた」と喜ぶ。(金森篤史)

 宇宙からの侵略者が人類征服を狙う物語で、松田龍平と不仲の夫婦を演じた。夫が侵略者に体を乗っ取られて帰ってきた後、周囲で奇妙な出来事が立て続けに起きる。「侵略しに来た」と告白する夫に戸惑いながらも再び夫に心を寄せて事態に対処していく。

 「自分にとって何が大切なのかをとても考えさせられる作品」と指摘。自らの役柄については「何かに期待しないというか、あきらめたような冷静さがある役で、私は共感しやすかった」と明かす。

 若いころは学園のマドンナのような役が多かったが、私生活ではそうしたタイプではなく、役との間にギャップを感じていた。「いろんな現場で監督から『もっと声を高く』と言われたので、自分の声がどんどん高くなっていった。面白かった」と笑う。当時の苦労も今では笑い話だ。

 「年齢という経験値のおかげで、どんな役でも演じやすくなってきたのかなと思う」と分析。さまざまな経験が女優業の糧になっており、例えば散歩中に人間観察をして刺激を受けるのもその一つだ。台本を読む際や役づくりなどに生かすことができるという。

 「仕事に私情を持ち込まないタイプ」だとして、家族や友達と仕事の話はしないという。それでも、休みの日も映画や舞台を見たり、ダンスをしたりして、仕事につながる娯楽を楽しむことが多いという。

 本作への出演で自分の中では一区切りがついた。「最近『キャバレー』でミュージカルをやって、今回、黒沢清監督の映画にも出た。やりたかったことがかなった」。しばらくは次の目標を考える時期だ。

 長期的な願いはある。「おばあさんになってもできる仕事なので、いつまでも続けたい。杉村春子さんみたいに人を楽しませる俳優が憧れです」と目を輝かせた。

 <ながさわ・まさみ> 1987年生まれ、静岡県出身。2000年に「東宝シンデレラ」グランプリを受賞して芸能界入り。映画「世界の中心で、愛をさけぶ」「モテキ」、NHK大河ドラマ「真田丸」などに出演。化粧品や飲食料のCM出演も多数。

 

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