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【放送芸能】

3国合作「KOKORO」 国村隼、寡黙な元警察官役

 個性派俳優の国村隼(くにむらじゅん)(61)が、四日公開のベルギー・フランス・カナダの合作映画「KOKORO」に出演している。昨年は韓国映画「哭声/コクソン」で同国最高の栄誉とされる青龍映画賞の男優助演賞と人気スター賞の二冠に輝き、国際的な地歩を固める。映画好きに国籍は関係ないという国村は、少年のような笑顔で「映画作ろうよ」と呼び掛ける。 (深井道雄)

 ベルギーの女性監督バンニャ・ダルカンタラの新作「KOKORO」は、日本の海辺の村を舞台に、心に傷を負い自殺しようとした人間たちの再生を描く。国村が演じる元警察官のダイスケは、投身自殺の名所とされる断崖の近くに住み、自殺志願者を自宅に招き、そっと寄りそう。

 主役のフランス人女優イザベル・カレ(36)とは英語でせりふをやりとりした。「それぞれ事前に役作りして撮影に臨んだが、二人の役は自然に溶け合っていた。この作品は違う人間がどう分かり合っていけるかを描いている」と解説する。監督から脚本を受け取った国村は寡黙なダイスケに興味を持ったという。「欧米では沈黙は負のイメージもあるが、東洋では違う。沈黙によって伝えられるものがある」

 若いころは大阪の高等専門学校でエンジニアを目指していたが、挫折し中退。一年ほどフラフラしていたところを友人に誘われ、大阪の劇団に入った。

 井筒和幸監督の「ガキ帝国」(一九八一年)で映画デビュー、二作目がリドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」(八九年)だった。「日本と米国では予算は雲泥の差で、製作方法も規模もまったく違う。だけど作品はどちらも素晴らしかった。両監督に映画の基本を教えてもらった。映画の幅広さ、奥行きを感じ、この仕事を一生のものにしようと決意した」と明かす。

 香港映画の巨匠ジョン・ウー監督の作品で来年公開予定の「追捕 MANHANT(原題)」にも出演する。「若いころから海外の作品に出演させていただき、私の中で日本か海外かの区別はありません。どこの国でも誘われれば、出演します」。こわもてが笑みに変わった。

 

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