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【放送芸能】

世良ロック 硬派貫き40年 「音楽はあなたを裏切らない」

 ロックミュージシャン世良公則(せらまさのり)(61)がデビュー40周年を迎え、3枚組みの記念アルバム「Howling Wolves」を出した。ロックバンド「ツイスト」解散後は実力派ミュージシャンと精力的に共演を重ね、ロックの分野を超えて音楽の幅を広げてきた。腕利きたちが集結した新作に「一匹おおかみたちの共鳴を確信できた」と会心の笑みを浮かべた。 (藤浪繁雄)

 1977年「世良公則&ツイスト」を率い「あんたのバラード」で華々しくデビュー。「銃爪(ひきがね)」「燃えろいい女」などヒットを連発し、迫力ある歌声と派手なパフォーマンスで人気を集めた。81年の解散後は俳優としても活躍したが、90年代以降は「キャリアを終える時『いいミュージシャン』と言われたい」と国内外のミュージシャンと精力的に共演し、輝きを放っている。

 「24時間いつでも、内なる衝動が生まれた時に曲を作る」と話す。3枚組みアルバムの1枚目にはそんな情熱を込めて新曲10曲を収めた。「ロックは死んだのか?」と問いかける「Rock’n Roll Is Gone」という曲では、最近のヒット曲を「ぬるいポップス」と過激に表現するフレーズもある。「『何言ってんだよ』という反発のエネルギーは歓迎」。それはロック魂を貫く自身のエネルギーにもなっていく。

 「SECTION N9」という曲は世の中への憤りを描くが、それは何かを具体的に示さない。「憲法や原発でも何でもいい。聴いた人の感じ方に委ねたい。人に伝わらなければそれはプロの音楽ではない」と言い切る。

 残る2枚は、昨年2月の60歳記念ライブを全編収めた。「その一瞬にしかできないエネルギーを出すのがライブ。その時のスピード感やノリを焼き付けてほしい」と願う。

 「今は音楽に出会う機会が減った」と嘆くが、世良の硬派な姿勢に触発された若いミュージシャンたちが寄ってくるという。そんな強い磁力を持つ世良は言う。「音楽と一緒に人生を過ごしてほしい。音楽はあなたを裏切らないし、エネルギーを与えてくれる」

 

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