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【放送芸能】

ポアロを探して 「オリエント急行殺人事件」 監督&主演 ケネス・ブラナー

 ミステリーの女王アガサ・クリスティの代表作「オリエント急行殺人事件」が再び映画化された。一九七四年製作の前回は、アカデミー賞六部門にノミネートされ、助演女優賞を獲得するなど話題に。今回、主人公の名探偵ポアロ役と監督を務めたケネス・ブラナー(57)は「社会にいろんな怒りが渦巻いている時代。いま製作しても観客の共感を得られると思った」と語る。 (猪飼なつみ)

 トルコ・イスタンブールからフランスに向かうオリエント急行に乗車したポアロが、大雪で立ち往生した列車内で殺人事件に遭遇する物語。容疑者は乗客全員。殺害される富豪をジョニー・デップが演じるほか、乗客にミシェル・ファイファーやデイジー・リドリーら豪華キャストが顔をそろえる。ブラナーは「キャストのすばらしさがこの映画のDNA」と力説する。

 ポアロの役作りには、撮影までの九カ月間を費やした。「自分が探偵になったつもりで、ポアロを探す旅だった」と言う。「ベルギーアクセントの英語とフランス語を学んで、ポアロが登場する本(長編三十三作と短編五十作)はすべて読んだ」。小説を読破し「ポアロは口ひげを生やした猟犬のような人」だと感じ、アクションシーンも盛り込んだ。「ポアロは警察にも軍隊にもいたことがあるから、体もかなり鍛えられている。犯罪のにおいがするところに、知的にも肉体的にも突進していく男だというところを表したかった」。そして「メランコリックでロマンチストでもある」と語るように、映画の進行に従ってポアロの考えが揺らぐ様子も描かれる。

 鉄道好きでもあるブラナーがこだわったのは、イスタンブールの駅でポアロが列車に乗り込むシーン。「いろんな俳優や何百人ものエキストラがいて、みんながこの列車で過ごすんだって興奮している。カメラがダンスしているように動いていて、あの場面は自慢です」と胸を張る。

 「有名な物語だから、犯人を知っている人もいるだろうけれど、それでもサプライズがあります。観客をオリエント急行に乗せて一緒に犯人を捜したい」と笑顔を見せる。

 続編にも意欲を見せている。「ナイルに死す」の映画化について「すぐにシナリオを話し合う予定です。サプライズもたくさん盛り込みたい」と話した。

 

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