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【放送芸能】

「西郷どん」で話題 方言指導は鹿児島出身の俳優2人

「西郷どん」で薩摩ことば指導を担当する迫田孝也(左)と田上晃吉

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 NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」(日曜午後8時)で、主演の鈴木亮平ら出演者が話す「薩摩ことば」が話題だ。インターネットでは「分かりにくい」「いや、かなりマイルド」と視聴者同士の論議も盛んに交わされている。番組で薩摩ことば指導を担当しているのは鹿児島県出身の俳優迫田(さこだ)孝也(40)と田上(たのうえ)晃吉(35)。2人にお国ことばへの思いを聞いた。 (砂上麻子)

 迫田は二〇一六年の大河「真田丸」、田上は〇八年の「篤姫」に俳優として出演。「西郷−」では、方言が土地の魅力を表現する大きな武器であるとして、今回は裏方として白羽の矢が立った。

 七日の初回放送後、薩摩ことばが話題になったことについて、迫田は「反響は予想の範囲内。これだけの反響があったのは、ある意味成功だったのかな」と手応えを感じている。

 二人は「生きた方言」を目指して指導している。迫田は「キャスト本人がどう言いたいかを優先し、その場で言い方を変えてイントネーションをつけている」といい、田上も「現場の即興感を大事にしている」とドラマの熱量を大事にしていると話す。

 番組の薩摩ことばは「字幕が必要」と言われることもあるが、二人は、かなりマイルドになっていると話す。「昔の言葉からしたら、僕たちがしゃべっている鹿児島弁は二割。『西郷どん』で使っているのは五割ぐらい」と迫田。「厳密にこだわらなくてもいいと思うし、正解か不正解かで判断するのではなく、アリかナシかでちょっとでもアリなら、それでいいという判断になっている」と方針を明かす。

 田上も「『することができない』は『すっこっができん』としていたが、現場で『えっ? 何』と言われたので『するこっができん』と変えたりしている」と説明する。

 その上で、迫田は「視聴者にはあまり言葉に引っ張られてほしくない」と打ち明ける。「聞き慣れない言葉だから引っ張られてしまう気持ちは分かる。芝居はエネルギッシュで人を引きつけるので、そのうち慣れてくるんじゃないかな」

 田上も「最初のうちに理解しておくと今後、分かりやすくなる言葉がある」として、自分を意味する「おい」と、相手を指す「わい」を挙げる。「この違いを頭の片隅に置いておくと分かりやすい」とアドバイスする。

◆母役・松坂慶子 撮影終わり寂しい〜

 鈴木亮平演じる西郷吉之助の母満佐(まさ)を演じる松坂慶子(65)。自身の撮影はすでに終了し「アットホームな現場で、どっぷり漬かっていたので、終わって寂しかった」と明かす。

 貧乏でも明るい肝っ玉母さん。西郷家のリーダー的存在で、吉之助を心(しん)の通った男に育てようと愛を持って厳しく教育する。「明るく厳しく吉之助の背中を押す。優しいだけじゃない」

 夫吉兵衛役の風間杜夫と大久保次右衛門役の平田満とは映画「蒲田行進曲」以来、久々の共演。「今回は俳優としてだけではなく人間として2人と触れあうことができて楽しかったですね。また共演できたら」

 

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