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【放送芸能】

松坂桃李 挑戦実り役の幅広げる 映画「孤狼の血」新米刑事役

 血気盛んな青年将校に、遊び人、殺人犯、男娼(だんしょう)…。俳優松坂桃李(29)が役の幅を広げている。公開中の映画「孤狼(ころう)の血」で、主演の役所広司の向こうを張って堂々の演技を見せる。20代後半に積み重ねてきた挑戦を自らの糧とし、実りの30代を迎えようとしている。 (古谷祥子)

 暴力団の抗争を描き、東映の人気シリーズとなった「仁義なき戦い」のDNAを受け継ぐ本作で、松坂は捜査のためやくざとの癒着もいとわぬ刑事(役所)の相棒となる新米刑事を演じる。法や常識との間で葛藤し、成長する姿は見応えがある。

 白石和弥監督の作品には昨年公開の「彼女がその名を知らない鳥たち」に続く出演。喜びつつも「次はおまえは何をしてくれるんだと言われているようで、背筋が伸びた」。役所とは「日本のいちばん長い日」以来の共演。今回、間近に接し「背中から受け取れるものが、こんなにもたくさんあるのか」と、改めてその存在感に圧倒された。

 本作での変化に富む役作りは「自分の中でポイントを作り、点と点を現場で線につなげていった」という。年3〜6本の映画に加え、ドラマや舞台出演も。切り替えの早さが多様な役をこなすコツかもしれない。

 20代前半は二枚目役が多く「このまま同じような役を続けて求められるものが分かると、僕の性格では甘えが出ると思った」。30代以降を見据え、悪役や個性的な役に次々挑戦し、自分を追い込んだ。「あまりしたくないんですけどね、疲れるんで」と笑うが、「毎回難しさにぶち当たるけど、面白みも増す」。挑戦が評判を呼び、新たな作品を呼び込んでいる。

 役所からは「映画史に残るような役をやって、日本映画を深みのあるものにしていってほしい」と鼓舞された。「精いっぱい、骨を削ってでもやりたいです」。柔らかな表情の中に、次代を担う責任感と覚悟がにじんだ。

 

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