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【放送芸能】

鉄道に家族の絆 重ね 映画「かぞくいろ−RAILWAYS わたしたちの出発−」

「かぞくいろ −RAILWAYS わたしたちの出発−」の一場面。有村架純(右)と國村隼

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阿部秀司エグゼクティブプロデューサー

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 ローカル鉄道に携わる人々の人生模様を描く「RAILWAYS」シリーズの第3作「かぞくいろ−RAILWAYS わたしたちの出発−」が30日、公開される。今回は九州の路線を舞台に、ダブル主演の一人、有村架純(25)が運転士を演じる。第1作から携わる阿部秀司エグゼクティブプロデューサー(69)は「家族をテーマに、若い人にも共感してもらえる映画を目指した」と語る。 (酒井健)

 作品の舞台は熊本県八代市と鹿児島県薩摩川内(せんだい)市を結ぶ「肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道」。九州新幹線が開通する前はJR鹿児島本線として基幹路線だったが、現在は「かわいらしいディーゼル車が、コトコト走ってくる」風景に変わった。沿線の風景は青い海と緑の山、ミカン畑からなり、車内を黄金色に染める東シナ海の夕日も魅力という。

 島根、富山の鉄道が舞台だった前二作は中高年男性が主役だが、本作は有村が演じる二十五歳のシングルマザーが主人公。亡夫の修平(青木崇高)が前妻との間に残した駿也(歸山竜成(きやまりゅうせい))を伴い、修平の郷里の鹿児島を訪れる。そこで、もう一人の主演の國村隼扮(ふん)する義父の節夫と同じ運転士となって奮闘する役だ。

 阿部プロデューサーによると、有村へのオファーは主演したNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(二〇一七年)の前からしていて「普通の演技力ではないと思っていた」と話す。メガホンは過去にも家族を巡る映画を撮ってきた吉田康弘監督(39)に託した。その吉田監督も「意志の強さとナイーブさを併せ持つ女性を、見事に演じてくれた」と有村を評価した。

 大ヒット映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を手掛けた阿部プロデューサーは、ローカル鉄道独特のちょっと懐かしい雰囲気が漂う作品に思いを込める。「百家族あれば百通り、家族の形はたくさんある。血のつながりではなく、もしかしたらもっと強いつながりかもしれない」

◆シリーズ第3作「地方を盛り上げたい」

 「RAILWAYS」シリーズは、第一作が二〇一〇年公開で、島根県の一畑(いちばた)電車を舞台にした「49歳で電車の運転士になった男の物語」で主演は中井貴一。第二作は一一年の「愛を伝えられない大人たちへ」。富山地方鉄道(富山県)で働く三浦友和演じる男性が主人公だった。いずれもリストラや熟年離婚など社会的背景を織り込みながら、人生や家族模様を描いてきた。

 阿部プロデューサーは「僕自身が鉄道ファンだから」とシリーズを手掛けた理由を説明した上で、「停滞する地方を映画で盛り上げられたら。地域と手を組み、地域発の映画を全国展開していきたい」と狙いを語り、次回作にも意欲を示している。

肥薩おれんじ鉄道

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