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【放送芸能】

カレン歌声 時を超えて 50周年カーペンターズ 新アルバム

「たぐいまれな兄妹だったと思う」と話すリチャード・カーペンター=東京都渋谷区で

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 「スーパースター」「イエスタデイ・ワンス・モア」「トップ・オブ・ザ・ワールド」など数々のヒット曲、名曲を生み出した米の兄妹デュオ「カーペンターズ」が今年デビュー五十周年を迎えた。代表曲にオーケストラ編曲を加えた最新アルバムを携えて来日した兄リチャード・カーペンター(72)は「時を超え、カーペンターズが現代に蘇(よみがえ)った」と語る。 (小林泰介)

 英の名門オーケストラと共演したアルバム「カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団」で、一九八三年に拒食症で三十二歳で死去した妹カレンの歌声が最新のデジタル技術を駆使して鮮明になっている。

 「カレンが生きていれば三月で六十九歳。スタジオで僕の隣に座り、自分の歌声を聴き、きっと圧倒されて『オー、イエー!』って喜んだと思うよ」。そう語るリチャードは瞳を潤ませた。当時のスタジオ内のエアコンやアンプなど機材から出た微細な雑音を極限まで消すことができたといい、その結果、カレンの透明感あふれるボーカルが、さらに際立った。

 カレンはドラマーでもあったが、今回の制作過程で「彼女の楽器はドラムだったが、実は(楽器が)マイクだったのではないかと思った。それほど、彼女はスタジオワークが好きで、マイクに向き合っていた」と思いを新たにした。

 一九九五年発表のベスト盤「青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ」は、日本国内だけで三百万枚を超えるセールスを記録。その後も再々発売を重ね人気は根強い。「今回は、単なるベスト盤にはしたくなかった。録音当時、予算や時間の制約でできなかったアレンジやオーケストラ部分を加え、細かな楽器パートも新たに収録した。綿々と曲がつながり、コンサートで聴くような臨場感ある作品にしたかった」と振り返った。

 オーケストラ編成の序曲を新たに作曲。リチャード自らビートルズの録音スタジオで知られる英アビイ・ロード・スタジオで七十人以上の楽団員を前にタクトを振り「青春の輝き」「遙(はる)かなる影」など全十九曲、一時間十分という大作を完成させた。

 「コンサートを望む声が多くて驚いている。カレンの映像とオーケストラをバックに実現できたらいいね」  

◆音楽の幅広げた 魅力語る高橋真梨子

6月16日埼玉・川口リリアメインホールを皮切りに全国ツアーを行う高橋真梨子。6月29、30日東京国際フォーラムで公演

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 今なお世界中で愛されているカーペンターズの楽曲。「ペドロ&カプリシャス」時代のアルバムでカレンの歌声に似ていると評され「イエスタデイ・ワンス・モア」をカバーした高橋真梨子(69)にデュオの魅力を聞いた。

−カーペンターズのどんなところに引かれる?

 何といってもカレンによる低音の歌声の響き。音程もいい。カバー曲もたくさんあるけど、レオン・ラッセルのオリジナル曲「ア・ソング・フォー・ユー」のように、ちゃんと自分の作品にしてますよね。むしろ、カレンが歌った方になじみがあるのでは。

−ほかにカレンの魅力は?

 カレンの声って“S”の発音が“スッ”って際立って聞こえる。そこが他のシンガーにはない魅力でもあるわね。

−日本のポップスにどのような影響を与えた?

 私も含め当時の日本のポップス歌手がカバーする必須のアーティストでした。英語の発音がきれいでわかりやすかった。洋楽を聴いたことのない人たちにも受け入れやすくて、音楽の幅を広げてくれたと思う。今も色あせない素晴らしいデュオですね。

◆カーペンターズ主なヒット曲

遙かなる影 (1970年)

雨の日と月曜日は (71年)スーパースター (〃)

愛にさよならを (72年)

シング (73年)

イエスタデイ・ワンス・モア (〃)トップ・オブ・ザ・ワールド (〃)

プリーズ・ミスター・ポストマン (74年)オンリー・イエスタデイ (75年)

青春の輝き (76年)

 

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