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【伝統芸能】

外国人くすぐる日本の伝統芸能 イベント大盛り上がり

 傘の上に物を載せて柄を回す日本伝統の曲芸「傘回し」に挑戦した米国人の母娘が大喜び−。東京・両国の江戸東京博物館で開かれている外国人向け伝統芸能体験イベントが盛り上がりを見せている。

 五月のある土曜日、プロの曲芸師鏡味味千代(かがみみちよ)が、髪も肌の色も異なる約百人に「千年続く太神楽(だいかぐら)は皆さんの厄を払い、幸せをお祈りする芸です」と話し掛け、通訳が英語に訳していく。

 味千代が、重ねた茶わんを口でくわえたばちなどで支える伝統芸「五階茶わん」などを披露した後、もっと簡単な「紙立て」の芸をやってみましょうと呼び掛けた。縦長に折った紙を手のひらなどに載せて、どれだけ垂直のままの状態を保てるか。中国と米国の男性、カナダの女性が挑み、鼻に載せ続けた中国の男性が“優勝”。拍手が起きた。

 傘回しには子どもも挑戦。都内在住という米国人母娘は「楽しかった」と興奮気味。バングラデシュ人の男性は「日本っぽい感じがした」と喜んでいた。

 同イベントはアーツカウンシル東京(東京都歴史文化財団)が一昨年度から実施。毎週土曜日、一日三回。曲芸、紙切り、和妻(手品)と週ごとに演目は替わる。日本人も参加できる。

 一昨年度、昨年度で計約三万人が体験、うち三割が外国人で、「伝統を学べて良かった」などと好評だという。本年度の開催は江戸東京博物館の改修に伴い九月末まで。鑑賞体験には常設展観覧料(一般六百円)が必要。

◆浅草や羽田空港でも

 外国人が日本の伝統芸能を鑑賞し体験できるアーツカウンシル東京主催のイベントは浅草、羽田空港でも開かれている。

 浅草文化観光センター(台東区)ではほとんどの日曜日、日本舞踊か、歌舞伎の音楽として発展した長唄三味線のどちらかの体験ができる。日本舞踊は月に数日実施、浴衣を着て簡単な踊りの振りを体験、プロの踊る「藤娘」の一部が楽しめる。長唄三味線は月に一日程度、プロによる演奏と解説に加え、三味線の演奏体験ができる。

 羽田空港では国際線旅客ターミナル五階で月に三日程度、月曜日に獅子舞と曲芸、または和妻を体験できる。

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを前に、主に外国人観光客に伝統文化をアピールするのが狙い。英語の通訳が付き、中国語、韓国語の説明資料も用意されている。いずれも無料。

 

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