東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 放送芸能 > 伝統芸能一覧 > 記事

ここから本文

【伝統芸能】

菊之助が愚者と賢者に変身 難役の「一條大蔵卿長成」初挑戦

 初心者を対象に歌舞伎の面白さを分かりやすく伝える東京・国立劇場の「歌舞伎鑑賞教室」が6月に引き続き、7月も3〜24日に大劇場で催される。演目は鑑賞教室としては1975年以来2度目となる「一條大蔵(いちじょうおおくら) 譚(ものがたり)」。 (安田信博)

 「一條−」は、平家全盛の治世に源氏の再興を期す人々の姿を描く「鬼一法眼三(きいちほうげんさん)略(りゃくの)巻(まき)」(全五段)の四段目。主役の一條大蔵卿長成(ながなり)を尾上菊之助が初役でつとめる。

 本心を隠すために意図的に阿呆(あほう)を装う「作り阿呆」の前半から一転して、後半は文武に秀でた凜々(りり)しい姿で本性をさらけ出す。愚者と賢者の演じ分けが求められる難役で、“ぶっ返り”と呼ばれる手法で一瞬のうちに衣装を変化させ、本性を現したことを視覚的に表現する場面も見どころだ。岳父中村吉右衛門の監修で念願だった長成役に挑む菊之助は「作り阿呆をしなければ生き延びられない男の悲哀がこの役の性根。二面性をどれだけ出せるかが課題なので、教えをしっかり守ってつとめたい」と意気込みを話した。

 牛若丸(後の源義経)の母常盤御前(ときわごぜん)を中村梅枝、源氏の旧臣吉岡鬼次郎を坂東彦三郎、鬼次郎の女房お京を尾上右近が演じる。

 上演に先立つ解説コーナー「歌舞伎のみかた」は今回で六回目の“ベテラン”坂東亀蔵が担当。期間中の十七、二十〜二十四日は「親子で楽しむ歌舞伎教室」が催される。

 国立劇場チケットセンター=(電)0570・07・9900。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報



ピックアップ
Recommended by