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【伝統芸能】

歌昇、種之助兄弟 「夫婦」になる

 若手歌舞伎俳優の中村歌昇(28)と種之助(24)の兄弟が八月五、六の両日、東京・国立小劇場で自主公演「双蝶会」を開く。「勉強会」として二〇一五年に始め、三回目となる今回は兄弟で初の夫婦役にも挑む。

 今回も播磨屋一門を率いる中村吉右衛門が監修。「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」で主役の又平を演じる歌昇は「吃音(きつおん)コンプレックスを抱えた人物の苦労が報われるまでを、ファンタジーで描いた大好きな演目の一つ」と明かす。過去に又平を演じた吉右衛門と二度共演し、役へ込めた気迫を肌身で感じたといい「少しでも近づけられれば」と表情を引き締めた。

 種之助は「一條(いちじょう)大蔵(おおくら) 譚(ものがたり) 奥殿」で主役の大蔵卿長成(ながなり)を演じる。「せりふで品格や感情、肚(はら)を表現しなければいけない役どころで、学びたいと強く思っていた」と語る。兄が演じた際に吉右衛門から受けた稽古の様子を間近で見ていた。その経験から自身の中に「播磨屋の大蔵卿のイメージがしっかり出来上がっている」と明かす。

 「傾城反魂香」では、種之助が又平の女房おとくを演じる。初の夫婦役での共演に歌昇は「どういう感覚になるかまったく予想がつかない。今から(弟に)ごまをすっておこうか」と苦笑。種之助は「おとくはぜひやってみたかった役。女形の経験はほとんどないが、だからこそ学ぶことも多いと思う」と語った。

 中村壱太郎(かずたろう)、中村米吉らが共演。開演は五日が午後五時、六日が午後零時半と同五時。双蝶会事務局=(電)03・5797・7834(午前十時〜午後六時)。 (安田信博)

 

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