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【伝統芸能】

<若き「和」を訪ねて>日本の美、身につく舞 大妻中学高校・日本舞踊部

 夏休みの午後、四十畳ほどの和室教室で、色とりどりの浴衣に身を包んだ女子生徒たちが細やかな所作に気を使いながら、日本舞踊の稽古に励んでいた。

 一九八〇年創部の大妻中学高校の日本舞踊部は、舞踊を通して礼儀作法や姿勢、着付けなどが身につくとあって人気がある。十年ほど前から西川流師範の西川祐子(59)が毎週金曜日に指導する。古典の曲を基本に稽古し「楽しく美しく」をモットーに掲げる。

 二〇一五年には全国高校総合文化祭の優秀校に選ばれた。現在の部員は中学一年から高校一年までの十六人。夏季は秋の文化祭公演に向けて稽古に力が入る。

 部長で高校一年の露木理緒(りお)さん(15)は「日舞は初めてだったが、日本の伝統が自然に身につくと思い、母にも勧められた」と入部の動機を語る。三年余り稽古を重ね「日舞は身が引き締まるし、心が落ち着く」と魅力を語る。露木さんら先輩部員は初心者の新入部員に、正しい姿勢や所作など日舞のいろはを教える指導役も務める。

 稽古に入る前、部員全員が横一列に正座し「よろしくお願いします」と元気にあいさつする。和気あいあいとした雰囲気の中にも、時に張り詰めた真剣な空気が流れる。顧問の赤間祥子教諭(42)は「部員同士はコミュニケーションが上手に取れていて仲がいい」と見守る。

 この日、西川は足を負傷した生徒に負担の少ない別メニューを用意。「姿勢を正して、首の角度はこっちに、体幹を意識して」と厳しくも丁寧に指導。休憩時間や稽古後には、にぎやかな女子トークが弾む。

 西川は「将来は自分の言葉で日本の文化を語れる女性になってほしい。それには和の文化の経験は大きいと思う」と語り、卒業後も日本舞踊に親しんでほしいと願いながら指導している。 (小林泰介)

<大妻中学高校> 東京都千代田区三番町。1908年創設。中高一貫の女子校。成島由美校長。本年度は中学898人、高校821人。

 

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