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【伝統芸能】

「桂小南」名跡が21年ぶり復活 弟子・小南治が襲名へ

 落語の桂小南治(こなんじ)(55)が九月に「三代目桂小南(こなん)」の名跡を襲名することが決まった。「小南」の名跡は二十一年ぶりに復活する。二代目小南(一九九六年死去)一門の小南治は記者会見で「師匠のような温和で奥行きのある噺家(はなしか)になりたい」と抱負を語った。

 小南治は埼玉県春日部市出身。紙切りの二代目林家正楽の長男で一九八〇年に二代目小南に入門し、九三年真打ちに昇進した。歯切れのいいたんかで“寄席のくせ者”の異名を取り、「そば清(せい)」「菜刀(ながたん)息子」などの古典を得意としている。京都出身の二代目小南は上方落語と江戸落語の中間的な味わいの語り口で親しまれた。

 小南治が所属する落語芸術協会会長の桂歌丸(80)は記者会見に同席し「先代の小南師匠は上方落語を分かりやすく関東に広めた大きな功績がある。上方の人情噺、滑稽噺を広めるのが三代目の役割」と激励した。

 小南治は師匠の教えを守り、約二十五年間一日も欠かさず一日一席の稽古を継続。師匠が掘り起こした上方噺を受け継ぐ決意を語り「小南の噺を違和感なく(東京で)話したい。師匠の名に恥じぬよう一日一日高座を務める」と誓った。

 襲名披露興行は、九月二十一日の東京・新宿末広亭を皮切りに、浅草演芸ホールなどを経て、十月三十日の横浜にぎわい座まで続く。 (岡博大)

 

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