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【伝統芸能】

玉三郎、過去映像交え大曲を披露 来月31日から熊本の「八千代座」

 歌舞伎俳優の坂東玉三郎が十月三十一日〜十一月五日、ゆかりの深い熊本県山鹿市の芝居小屋「八千代座」で、映像と舞踊を組み合わせたユニークな公演を開く。「八千代座だからこそできる、遊び感覚あふれる舞台を楽しんでほしい」と玉三郎は語る。 (安田信博)

 畳敷きの升席、人力の回り舞台など、江戸の芝居小屋の風情を残す八千代座は、明治末の一九一〇年に創建。老朽化で一時は廃屋寸前の憂き目に遭ったが、地元で保存運動が起こり、八八年には国の重要文化財に指定。九六年から二〇〇一年にかけて大修理が行われて往時の姿を取り戻した。玉三郎は創建八十周年の九〇年に初めて舞台に立って以降、大修理の期間を除いて毎年のように公演を行い、支援してきた。

 「いろいろな演目をやってきて、もうやるものがないというのが本音」と苦笑交じりに内情を明かす玉三郎。観客に目新しさを感じてもらうためにはどうしたらいいのか。思案の末にひらめいたのが、自身の舞踊を過去の映像とシンクロさせて見せる手法だった。

 演目は「昼の部」(正午開演)が「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」、「夕の部」(午後四時開演)は「稲舟」と「鷺娘(さぎむすめ)」。舞台の手前に新たに大型スクリーンを設置し、シネマ歌舞伎用などに収録した実演映像を交えながら踊る。スクリーンが巻き上がると舞台が見渡せる仕掛けだ。「京鹿子−」「鷺娘」とも玉三郎が踊らなくなった大曲である。

 昼、夕の部とも、近年の公演では恒例の「お目見得(めみえ)口上」がある。今年は舞台を見る際の参考になるような解説を加えるなどの趣向を凝らすという。

 公演事務局=(電)0968・43・2000(平日午前十時〜午後五時)。

 

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