東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 放送芸能 > 伝統芸能一覧 > 記事

ここから本文

【伝統芸能】

広がれ!琉球箏の調べ 期待のホープ 池間北斗

 沖縄に伝わる琉球箏(りゅうきゅうそう)の若手奏者、池間北斗(29)が脚光を浴びている。昨年、新人箏曲家の登竜門「賢順(けんじゅん)記念全国箏曲コンクール」で優勝、沖縄以外ではあまり知られていない琉球箏曲への関心を集め、その後、演奏機会が増えたという。池間は「優しく明るい音色の琉球箏曲を広めたい」と張り切る。 (神野栄子)

 那覇市生まれの池間は、母の勧めで六歳から琉球箏を習い始め、沖縄県立芸術大で技術を磨いた。卒業後は「国立劇場おきなわ」の研修生となりプロの礎を築いた。琉球箏は三線(さんしん)同様、伴奏楽器として沖縄の伝統音楽には欠かせない楽器だが、沖縄以外では三線に比べると知名度は低い。弦は和箏(わごと)に比べ緩く張られ「レ」と「ラ」の音がない「琉球音階」が特徴だ。

 同コンクールは近代箏曲の始祖とされる僧の諸田賢順(もろたけんじゅん)(一五三四〜一六二三年)を顕彰し、ゆかりの福岡県久留米市で、新進箏曲家の発掘と育成を目的に一九九四年から開催。歴代優勝者に生田流や山田流の精鋭が名を連ねる中、池間は昨年の第二十四回大会で、琉球箏奏者として初めて優勝した。

 池間は国立劇場おきなわの研修生時代の仲間たちと、全国各地の学校を巡回するなど、沖縄伝統の舞踊や音楽の普及に努めている。昨年の優勝を機に注目を集め「舞踊などの縁の下の力持ちでありたいが、琉球箏曲が認められたことがうれしい」と喜ぶ。

 コンクールの立ち上げから関わっている国立歴史民俗博物館の小島美子(とみこ)名誉教授(89)は「昔ながらの優しい音色の箏を弾ける人。沖縄以外の人にも心が安らぐ彼の演奏を聴いてほしい」と称賛する。

◆来月29日、都内で演奏

 七月二十九日午後二時から、東京・紀尾井小ホールで、同コンクールの優勝者による記念演奏会が開かれる。池間は沖縄民謡をアレンジした「千鳥」を歌いながら独奏する。紀尾井ホールチケットセンター=(電)03・3237・0061。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報