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【伝統芸能】

長唄ホープはジャニーズJr. 28日、勝四郎一門会

 長唄の唄方、六代目杵屋勝四郎(59)が28日午前11時から、東京・国立小劇場で一門会「煌光会(こうこうかい)長唄演奏会」を開く。会にはジャニーズJr.のメンバーとして活動する長男、村治将之助(しょうのすけ)(20)の出演も決まり、にわかに女性ファンの注目が集まっている。父子は「長唄の新しいファンを増やしたい」と意気込んでいる。 (神野栄子)

 将之助は現在、東京芸術大邦楽科三年生。邦楽、長唄を学ぶ傍ら、十歳の時からジャニーズ事務所に所属。「Jr.」の一員としてショーに出演している。切れ味のいいダンスに磨きを掛けていて「ダンスは寝ていても頭で覚える」と自信を持つ。その一方で「長唄は難しい。声は出るようになってきたが、節回しなど改良するところがある」と話し、修業に励む。

 父の勝四郎も東京芸大卒。二十代後半、仲間と“三味線ファンクバンド”「THE家元」を結成し、ボーカルを担当。一九九〇年には人気番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演し、メジャーデビューも果たした。「芸能界との二刀流」は父子で受け継がれる。

 勝四郎は長唄を教え始めて四十年。「バンドのおかげで長唄も聴いてくれるファンが増え、今も支持してくれる」と振り返る。バンド活動は三十代前半で終了し、長唄を磨きながら演劇の劇中音楽を提供するなどしてきた。その付き合いの中で、演劇関係者から「ジャニーズ事務所が三味線の心得のある若者を探している」と聞き、将之助が門をたたいた。滝沢秀明主演の舞台「滝沢歌舞伎」などに出演している。

 勝四郎は「僕は音楽でファン層を広めようと思ったが、息子はダンスでもファンを獲得している。ジャニーズの活動も将来の基礎力になる」と二刀流の意義を強調する。ジャニーズ勢で初の国立大生という将之助は「ファンが長唄演奏会に来てくれる」と実感する。

 一門会で将之助は「杵屋勝四助(かつしすけ)」としてお披露目され「土蜘(つちぐも)」を披露する。また、九月二十六日午後六時半から東京・紀尾井小ホールで、将之助は長唄・囃子(はやし)青年楽団「清響会」の第一回演奏会にも出演する。

 煌光会は勝四郎事務局=(電)03・3321・9517、清響会=(電)03・5448・1336。

 

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