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【ベルギー奇想の系譜展】

(上)登場人物ごとに生活や性格 アーティスト・井上涼

ピーテル・ブリューゲル(父)[原画]《傲慢》(部分) 1558年 神奈川県立近代美術館

写真

 Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)で、「ベルギー奇想の系譜」(東京新聞など主催)が開催されている。本展に出品されている作品三点について、各界で活躍する著名人に魅力を語ってもらった。

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 絵から画家がどんな人だったのか考えることがよくあります。この「傲慢(ごうまん)」を描いたブリューゲルはどんな人なのか?

 彼の絵はどれもたくさんの人物が登場します。人間のみならず、得体のしれない生物もたくさん現れ、さながら野球の乱闘の直前のように緊張感があります。もしやとても怖い人だったのかな? 神経質な性格で助手を怒鳴ったり? いつも寝不足でさぁ…。

 でも近づいて絵をじ〜っと見ると、登場人物一人一人に性格や生活がありそうに思えてくる。それがブリューゲルの不思議な所です。うっとりしていたり、あざ笑っていたり、ただ働いていたり。彼らはみんな不気味だけど嫌いになれない。

 おそらくブリューゲルは不気味な世界に憧れつつも身の周りの人のことを愛情深く見ていた人なのでしょう。

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 二十四日まで開催。問い合わせは、ハローダイヤル=(電)03(5777)8600=へ。

 

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