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「大ダルマ制作200年記念 パフォーマー☆北斎 〜江戸と名古屋を駆ける〜」展

<展覧会作品より>(1)ロバート キャンベルさん ダルマ制作チラシに予告し販売

葛飾北斎「北斎大画即書引札」1817(文化14)年 名古屋市博物館蔵(前期展示)

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 江戸と名古屋を舞台にした葛飾北斎の制作活動をたどる「大ダルマ制作200年記念 パフォーマー☆北斎〜江戸と名古屋を駆ける」展(東京新聞など主催)が東京都墨田区の、すみだ北斎美術館で開かれている。「北斎漫画」など約150点の作品群からえりすぐりの5点を、本展担当の奥田敦子さんら3人の学芸員と各界の著名人に解説してもらう。

 公園に設置してある彫刻はパブリック・アートと言い、欧米では古くから存在する。一方、芸術家が公衆の前、誰もが自由に立ち入れる空間で絵画などを即座に作り、みんなで鑑賞する、現代美術で言えばアート・パフォーマンスになると話は違う。これは日本の方が古い。

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 葛飾北斎が名古屋で百二十畳大の巨大なダルマ図を描く一年前、一八一六(文化十三)年がいわゆる書画会(書画の展覧会)が一気にはやる年である。同年刊行の「北斎漫画」四編の巻末広告を見ると「席上の草画(簡単な絵)」に役立つ、とあるから北斎もその流行に敏感であったらしい。

 それにしても、これから描くであろうダルマの姿をチラシに描き、予告そのものを人々に販売するというチャッカリした手法はすごい。アーティストを支える、地元名古屋出版界の熱意に脱帽。

 (国文学研究資料館長)

 本展は10月22日まで、すみだ北斎美術館で開催中。10月3日から後期展示。月曜日(10月9日は開館)と、10月10日は休館。問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600=へ。

 

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