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「大ダルマ制作200年記念 パフォーマー☆北斎 〜江戸と名古屋を駆ける〜」展

<展覧会作品より>(4)猿猴庵が残した実況記録

高力猿猴庵・画『北斎大画即書細図』 1817(文化14)年成立、江戸時代後期写 名古屋市博物館蔵(後期展示)

写真

 一八一七(文化十四)年に、葛飾北斎は名古屋で百二十畳大(約十八×十二メートル)の大きなダルマの絵を描いた。その制作の様子を知る上で、重要な人物が尾張藩士で文筆家の高力猿猴庵(えんこうあん)である。

 猿猴庵は見世物マニアで記録魔という、後世の研究者にとってはありがたい人物で、ダルマ制作当日の会場整備、北斎の登場、門人たちが助手を務める様子など、微に入り細に入りカラフルな絵入りでリポートした実況記録を残してくれた。

 本展後期十月三日からページ替えをして、五十七歳の北斎が大きな藁筆(わらふで)をふるう場面、門人たちが北斎の大ダルマの顔上を駆け回って陰影を施す場面、大ダルマが高々と掲示される場面を紹介していく。二百年前の人々が大興奮した北斎の規格外のパフォーマンスを、展覧会場で追体験いただければ幸いである。(奥田敦子・すみだ北斎美術館主任学芸員)

   ◇

 本展は10月22日まで、すみだ北斎美術館で開催中。10月3日から後期展示。月曜日(10月9日は開館)と、10月10日は休館。問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600=へ。

 

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