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【全日本大会】

[総合]関東勢、奮い立つ! 王者・長曽根、受けて立つ!

 長曽根ストロングス(大阪)が大会初となる2度目の大会連覇を果たした、昨年の第36回大会。ことし、学童野球日本一を獲得するのは−。さらなる記録更新を目指す長曽根と、過去2度の3位入賞経験を持ち、悲願の初優勝を目指す茎崎ファイターズ(茨城)、第19回大会以来、18年ぶり2度目の優勝を狙う大間々東小リトルジャイアンツ(群馬)など、全国の強豪を迎え撃つ関東勢にスポットを当てる。

◆長曽根ストロングス(大阪) 偉業3連覇目指す

大会初の3連覇、7度目の優勝を目指す、ことしの長曽根ストロングスナイン=チーム提供

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 初優勝の第22回大会から、15年間で優勝6回。「常勝軍団」の看板に偽りがないことはすでに証明済みの王者・長曽根ストロングスだが、中でも昨年の優勝はひときわ目を引くものだった。

大会連覇を達成し喜ぶ長曽根ストロングスの選手たち=昨年の大会から、大田スタジアムで

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 第22、23回大会連覇時には現・楽天の石橋良太、第31回大会優勝時には今秋ドラフトのプロ注目スラッガー、西川愛也(埼玉・花咲徳栄高)など、これまで好成績獲得時には目立つ選手がいた長曽根だが、前年優勝枠で出場した昨年は、熊田耐樹監督も「全員小さく、力は昨年以下ですわ」と非力を認めていたのだ。事実、全国の大型投手、野手が顔をそろえた開会式では、目立たない存在ですらあった。

 ところが、その小粒なチームが、試合ではグラウンドを支配した。3回戦以降の4試合をすべて完封、さらに決勝は完全試合。決勝についていえば、記録に残らない、1球単位の細かなミスすらほとんどなかった。「野球にミスはつきもの」とはプロ野球の世界ですら言われるフレーズだが、昨年の長曽根はその常識を覆すディフェンスを披露し、前人未到の6度目Vに上り詰めたのだった。大会中に多くを語らなかった指揮官は優勝を決め、「エースの齊藤海聖が僕の分身として、マウンドで完璧に動いてくれた」と独特の表現で“熊田マジック”の一端を種明かしした。

 さて、ことしの長曽根は−。「ダメや。到底、全国で戦える力はないよ。だから去年、優勝して出場を決めたかったのもあってね…」と熊田監督。それでも、昨年の優勝でさらに説得力を増した指揮官の言葉が、大舞台でナインにマジックをかけるはず。記録を作ってきた先輩たちの血を受け継ぐ「常勝軍団」の戦いから目が離せない。

◆茎崎ファイターズ(茨城) 悲願のVへ

大会初制覇を狙う茎崎ファイターズ=茨城県つくば市の茎崎第一小で

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 今大会で過去2度の3位入賞経験を持つ関東の雄、茎崎ファイターズが万全の状態で6度目の大舞台に臨む。

 昨秋の新人戦で関東王者に輝いた茎崎。攻守に力強さを見せ関東大会を制したが、その後、冬から春にかけては一時、試合で結果が出ない時期も。春先の東日本交流大会では、同じ茨城のオール東海ジュニア、豊ナインズの後塵(こうじん)を拝し、3位に終わった。

 「かねがね、投手陣の立て直しは必要だと思っていました」という吉田祐司監督だが、そのために行ったのはなんと「打撃の強化」。昨年、チームに導入したバッティングマシンをフル活用し、とにかく打ちこませた。「もちろん、走り込みや投げ込みもさせましたが、打撃練習でチーム全体の飛距離がグンと伸びた」。これが“野球の成長期”に差しかかった選手たちのスイッチをオンにしたのだ。

 打力アップが再びチームに勝利をもたらし、その自信が投手陣の成長も促す結果となった。

 高円宮賜杯県予選では、オフに敗れたライバルたちを下して県大会優勝。その後も充実の練習を続け、ひとまわり大きくなった茎崎ナインが、真夏の東京で大暴れしそうだ。

◆大間々東小リトルジャイアンツ(群馬) 18年ぶり頂点狙う

大間々東小リトルジャイアンツ=前橋市の上毛新聞敷島球場で

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 昨年は6年生が1人だった大間々東小リトルジャイアンツ。県大会に出場するも成績を残せず、我慢の野球を続け十分に経験を積んだ。

 新人戦でその成果が表れ、選抜大会でも全試合完封。そして今予選では、準決勝まで4戦連続コールドの圧勝劇。決勝では粘り強さを見せ逆転で頂点に立ち、「県大会3冠」を引っ提げ5回目の大舞台に臨む。

 “全員がオールラウンダー”を目指すチーム。「堅く、安心して任せられる」とエースの周東龍輝君も信頼を置く守備陣に、県予選5試合で67点をたたきだした打線も強力だ。それでも「たまたま」と29年間指導する山下勉コーチ。「全国では一戦一戦」確実に勝ち進み、18年ぶり2回目の頂点を狙う。 

◆熊谷グリーンタウン(埼玉) 昨年を超える3回戦進出を

胴上げされる熊谷グリーンタウンのエース・高橋唯良君=埼玉県東松山市の東松山野球場で

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 一昨年の本大会準優勝・東松山スポーツ少年団など、選抜強豪チームが多い埼玉で2年連続2度目の出場を決めた熊谷グリーンタウン。

 県準決勝、決勝では19安打中16本が単打。昨年までの選手と比べ「一番(体が)小さい。本塁打を打つ選手もいない」と斉藤晃監督。だが、チャンスを得点につなげる機動力に、制球力が増したエース・高橋唯良君ら、県5戦で3度の完封勝利を記録した投手陣がマウンドを守り、県大会を突破した。

 前回は2回戦で敗れ“聖地”で戦えなかったが「今年こそ神宮で」と指揮官。「チームを勝たせて、昨年超え」と頼もしいエース右腕を、「投手は調子がいい」と信頼を置く白木澤星凪主将。まずは昨年超えの3回戦進出が目標だが、「守備ではミスに気をつけて」と気を引き締め、県勢初の「全国制覇」を見据えている。

◆馬頭ラッキー(栃木) エース伴投手の制球力は抜群

優勝を決め喜ぶ馬頭ラッキー・伴渓樹投手(右)=栃木県芳賀町のひばりが丘公園野球場で

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 栃木では馬頭ラッキーが10年ぶりの全国出場を勝ち取った。エース・伴渓樹投手は剛速球はないものの、ほれぼれするほど完成度の高い、緩急と制球力でゲームをコントロールする技巧派左腕。それを支える野手陣も鉄壁。走塁のレベルも高く、徹底した基礎練習が容易に想像できる好戦力だ。栃木予選決勝は1安打完封。その投手力と守備力で、大舞台でも旋風を起こしたい。

◆池雪ジュニアストロング(東京第1) 79歳監督を日本一の胴上げだ

26年ぶりに全国大会出場を決め胴上げされる池雪ジュニアストロングの川嶋毅監督=東京都府中市の郷土の森野球場で

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 例年以上に打撃のチームがそろい、ハイスコア決着が多かった、ことしの東京予選。混戦を制したのは26年ぶりの全国出場となる古豪・池雪ジュニアストロングだった。「とにかくことしは打撃がいい」とは、出場監督中最高齢の川嶋毅監督(79)も認めるところだが、都大会決勝では、それだけではない一面も。エース・山野辺大夢投手の快投に加え、守備でも成長の跡がくっきり。「選手、コーチ、応援団。すべてのまとまりがすばらしい」(川嶋監督)ことしの池雪。ベンチ、応援席が一体となり、指揮官に最高のプレゼントを贈りたい。

 第2代表の新町ライオンズ、開催地代表の久我山イーグルスも、ともに2度目の全国。都大会では試合ごとに勢いを増し勝ち上がった、成長著しい両チームにも注目だ。

◆吉岡サプリングス(神奈川) 「1点でも多く!」勝利への執念胸に

小泉主将を胴上げする吉岡サプリングスの選手ら=川崎市の大師少年野球場で

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 吉岡サプリングスが悲願の全国大会。決勝では、投打がかみ合いコールドで県代表をもぎ取った。

 出場権を懸けたひのきビートルズとの進級前に行った練習試合では接戦の末に競り負け敗戦。この試合以来、選手をはじめ、指導者たちも勝利へのこだわりを持ち続けてきた。

 柵越え本塁打を放つ長打力が自慢の小泉卓哉主将をはじめ、切れ目ない打線のほか、水島偉悠君、松ヶ野寛太君、本村璃空君ら投手陣も強豪チームが集まる激戦区を投げ抜いてきた。

 「相手よりも1点でも多く取れるよう戦って行きたい」と岩見照人監督が話すように、勝利への執念を胸に大舞台に挑む吉岡。昨年3位の富士見台ウルフ少年野球クラブを上回る成績を神奈川に持ち帰る構えだ。

◆エースライオンズ(千葉) 自慢の「走」「攻」「守」 初陣に胸躍らせる

投打で活躍した黒川君を胴上げするエースライオンズの選手たち=千葉県市原市の養老川臨海第1球場で

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 初の全国大会出場を決めたエースライオンズ。県代表に向け、“千葉県一の「走」、「攻」、「守」”を目標に日々練習に励んだ。出塁すれば常に目の前の塁を狙う積極性を磨けば、準決勝、決勝と打線も徐々に調子を上げてきた。準決勝で昨秋の新人戦県王者に快勝すると、決勝では、主軸の黒川智矢君が4打数4安打と大暴れ。「打線は水もの」と田中健一郎監督は謙遜するが、強力な打線にも注目だ。

 また、投手陣も豊富で、黒川君をはじめ、日下遙琉主将、及川将吾君、黒嵜拓朗君、葛井幸太君の5人が6日間に及ぶ連戦に準備を整える。

 「全国大会とはどういう舞台なのか、勉強するつもりで臨みたい」と田中監督も選手たちと同様、大舞台を目前に胸を躍らせる。県代表決定から約2カ月が経過し、“日本一の「走」、「攻」、「守」”に向け準備を整えた初陣が大舞台に挑む。

◆SNSベースボールクラブ(山梨) 機動力を武器に「優勝狙いたい」

SNSベースボールクラブ=甲府市の緑が丘スポーツ公園野球場で

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 創部5年目のSNSベースボールクラブ。昨秋の新人戦関東大会で準優勝に終わった悔しさを胸に、今県予選も“一戦決勝”で初出場を勝ち取った。

 「スーパースターはいない」(相馬一平監督)が、全員野球で勝ち進んだ。県の決勝では4安打で7得点。四死球などで出塁すれば「少ないチャンスを生かし点が取れるようになってきた」(塩澤駿平主将)という機動力が光る。「負けない野球をしたいですね」と指揮官。塩澤主将は「足でかき回して優勝を狙いたい」とキッパリ。県勢32年ぶりの上位進出を狙う。

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