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【全日本大会】

[総合]北ナニワ、サヨナラだ 29年ぶり決勝だ!!

7回裏無死二、三塁、サヨナラ打を放つ倉内君=大田スタジアムで(潟沼義樹撮影)

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 高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(東京新聞など主催、東京中日スポーツ後援)は15日、大田スタジアムで準決勝を行い、北ナニワハヤテタイガース(兵庫)と東16丁目フリッパーズ(北海道南)が決勝にコマを進めた。長曽根ストロングス(大阪)と茎崎ファイターズ(茨城)が3位だった。16日には大田スタジアムで決勝が行われる。 (鈴木秀樹、石井智昭)

 北ナニワハヤテタイガースが3連覇を目指す長曽根ストロングスをサヨナラで退け決勝進出を決めた。

 0−1で迎えた7回、舟越有史君の中前適時打で同点に追いつくと、続くキャッチャーの倉内愛流君が試合を決める一打を放った。

 「ランナーを絶対にかえしたいと打席に入りました。センターに抜けた時は『やったぁ』と思いました」と倉内君。無死二、三塁から高めに浮いたボールを振り抜き二遊間を破ると、両手を何度も突き上げた。

 6回、長曽根の攻撃で飛び出したランナーを刺そうと二塁に送球したボールがそれて先制を許してしまった。

 「責任を感じていたんじゃないかな。でも、本当によくあの場面で打ってくれたよ」と石橋孝志監督は殊勲の一打を放った4番をたたえた。

 「この涼しい気候にも助けられたね。野球の神様が助けてくれているのかな」と石橋監督が話すように、先発の寺田温人君がこの日も快投。連日の涼しい気温にも助けられ、長曽根打線を6安打1失点で完投した。

 最終回には、無死一塁から反撃ののろしとなるエンタイトル二塁打を放った原田悠聖主将は「応援に駆けつけてくれた人たちの声援が力になりました。決勝も勝って絶対に優勝したい」

 初出場の第8回大会では日本一に輝いている北ナニワハヤテ、2度目の日本一まであと1勝だ。

◆進化の長曽根、光る3位

3位入賞した長曽根ストロングスの選手たち

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 過去6度優勝の長曽根ストロングスは北ナニワに敗れ3位で大会を終えた。

 6年生が3人と少なく、熊田耐樹監督も「去年、おととしには及ばない」と評していた、ことしの長曽根。実際、初戦から失策あり、残塁も少なくない試合運びは“常勝軍団”には珍しい内容だったが、勝ち上がるごとに力をつけ、準々決勝以降は失策ゼロに。また、林晃大主将−松尾学武君の6年生バッテリーの安定感に加え、貴田啓介君、桜野凪人君ら5年生からは日替わりヒーローも誕生するなど、東京入り以降の進化もうかがえる快進撃だった。

 準決勝は勢いを増す雨の中、林主将がコントロールを乱した不運な死球と連打で逆転負けし、涙に暮れたナインだったが、熊田監督は「これまでが出来すぎ。準決勝で甘さは出たけど、力もつけてるよ」と、成長も実感した様子。前年優勝から成績を落としたのではなく、躍進と言っていい3位。試合後に涙をからし、笑顔に戻ったナインの胸に銅メダルが輝いた。

◆躍進!東16丁目 道勢初の決勝

3回途中から登板し、無失点に抑えた斉藤君

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 北海道勢初の快挙達成だ。東16丁目フリッパーズが茎崎ファイターズを破り決勝進出を決めた。

 準々決勝まで大差勝ちを収めてきたフリッパーズだが、関東の雄・茎崎との準決勝は1点を争う展開に。2回に茎崎4番の吉田慶剛主将に柵越えの一発を浴びたが、「力で押すタイプの斉藤(隼人投手)の方がいいかもしれない」と先発・長内陽大君から早めの継投に踏みきり、以降は被安打1。攻めては「相手のキャッチャー(茎崎・吉田慶主将)は抜群。走れないと思っていました」と泥くさく走者を進め、1点にこだわった。

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 4回、内野安打の佐々木涼斗君を次打者の四球と2本の内野ゴロでかえして追いつき、5回には安打の按田成琉君が送りバントとスクイズで勝ち越しのホームへ滑り込んだ=写真(上)。

 「先制されたけど、切り替えてみんなで守れたのがよかった」と福岡正規主将はとびきりの笑顔。笹谷武志監督は「ここまで決して順調ではなく、実際に手応えを感じたのはこの大会に入り、1回戦の1回表裏を終えたあたりだったかもしれません」と振り返る。チーム最高位だった昨年の3位を乗り越え、ついに決勝へ。「ここまでは北海道勢、そしてフリッパーズの歴史を塗り替える戦い。明日は、その先の夢をつかむ戦いです」。道勢初の悲願達成に向け、全員一丸で大一番に臨む。

◆茎崎、実力見せた銅メダル

3位入賞した茎崎ファイターズの選手たち

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 茎崎ファイターズがチーム最高位タイの全国3位。決勝進出の高い壁はまたも越える事ができなかったが、チーム一丸で前回3位の東16丁目フリッパーズを相手に最後まで戦い抜いた。

 「“3度目の正直”という気持ちで臨みましたが、決勝の夢は届きませんでした。それでも、全国の3位。選手たちはよく戦ってくれましたよ」と吉田祐司監督は涙をみせる選手たちをねぎらった。

 「ひとつの大きな山だった」と吉田監督が位置付けていた新家スターズ(大阪)との2回戦では、タイブレークの末に勝利。苦しい試合をものにすると、チーム力がさらに高まった。

 2回には、ここまで快音が響かなかった吉田慶剛主将が左柵越えの本塁打。日本一の夢は届かなかったが、新人戦関東王者の意地を見せた。

 吉田主将は「全国の強いチームと戦って行くなか、選手たちは力がついて来ました。すごく充実した大会期間を過ごすことができました」とやり切った表情を浮かべグラウンドを後にした。

 ○…大田スタジアム…○

 ▽準決勝

長曽根ストロングス(前年度優勝・大阪)

0000010|1

0000002x|2

北ナニワハヤテタイガース(兵庫)

(長)林−松尾

(北)寺田−倉内

茎崎ファイターズ(茨城)

0100000|1

000110x|2

東16丁目フリッパーズ(北海道南)

(茎)渋谷−吉田慶

(東)長内、斉藤−佐々木涼

本塁打 吉田慶(茎)

(東京中日スポーツ)

 

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