学童軟式野球

トップ > イベント > 学童軟式野球 > 全日本大会 > 記事

ここから本文

【全日本大会】

[総合]東16丁目フリッパーズ 道勢初の賜杯

初優勝を決め喜ぶ東16丁目フリッパーズナイン(内山田正夫撮影)

写真

 高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(東京新聞など主催、東京中日スポーツ後援)は16日、大田スタジアムで決勝を行い、昨年3位の東16丁目フリッパーズ(北海道南)が北ナニワハヤテタイガース(兵庫)を同点タイブレークの末に破り、北海道代表初の優勝を果たした。

 最後の飛球が斉藤隼人投手のグラブに収まると、東16丁目フリッパーズ・笹谷武志監督は大きく息をつき、天を仰いだ後、あふれる涙をぬぐった。

 一昨年ベスト8、昨年は3位。それでも遠い「もう一歩」のために、オフには室内や雪上でも練習を重ねた。もともと昨年からのレギュラーも残り、実力は高かった今季のチームだが、昨年、斉藤君がチームに加わり、投手層も厚みを増した。今大会も斉藤君と長内陽大君を2本柱に全員で守り、切れ目のない強力打線で得点を重ねた。

 ところが準決勝後、長内君が疲労により左臀部(でんぶ)に張りを訴え、この日は斉藤君が「これまで助けられたことも多かった」長内君の思いも胸に、完投覚悟でマウンドへ。ときおり、外野が白く煙って見えるほど強くなる雨にも「ストライク先行で行けた」と好投を続けた。

 失策も重なった2失点にも冷静さを欠くことなく「5回の逆転で気持ちが楽になりました」。再び追いつかれ、突入した無死満塁開始のタイブレークでは味方打線が5点を奪い「(塁上の走者は忘れ)走者なしの気持ちで投げました」。ここでも我慢強く投げ、ついに歓喜の時を迎えた。

 長内君は3番・一塁で出場。「これまで中心でチームを引っ張ってきた彼を外すことは考えなかった」と笹谷監督が言えば、本人は「みんながフォローしてくれた」と感謝し、互いに刺激し合って成長してきた斉藤投手の投球を「すごく良かった」とたたえた。

 一昨年からベンチ入りし、昨年は中堅手だった福岡正規主将は「日本一を目標に、攻守すべてで成長できたと思います」と振り返り、大会3本塁打の4番・佐々木涼斗君は「打撃の調子が良くて、自信がつきました」とうなずいた。

 夏休みの短い北海道では、来週にはもう2学期がスタートする。「宿題やらなきゃ…」とつぶやいた長内君は「自由研究で、写真の入る時計を作ってるんです。きょう、みんなで写った写真を入れます」と笑顔を見せた。 (鈴木秀樹)

初優勝した東16丁目フリッパーズの選手ら

写真

<東16丁目フリッパーズVメンバー> (30)笹谷武志監督(10)福岡正規(1)長内陽大(2)佐々木涼斗(3)斉藤隼人(4)按田成琉(5)小保内貴堂(6)佐藤レオン(7)大塚渉夢(8)坂本大河(9)植村隆之助(11)園部新(12)岡田晴(13)増田圭吾(14)佐々木颯大(15)相馬大輝(16)高橋柊(17)河原悠樹(18)金子凌也(19)飯田椋也(20)市村颯唯

◆北ナニワ 堂々準優勝

 29年ぶりの日本一に届かなかった北ナニワハヤテタイガースも、チーム力の高さを武器に堂々の戦いをみせた。タイブレークの末に敗れ準優勝、応援に駆けつけた保護者らからは悔し涙の選手たちに惜しみない拍手が送られた。

 「本当によく戦ってくれましたわ。持っている以上の力を出してくれた」と石橋孝志監督も静かに激闘を繰り広げた選手たちをねぎらった。

 1点ビハインドの5回には、1死二塁から倉内愛流君が左中間を破る二塁打で同点。先発の寺田温人君も序盤から両サイドのコースに投げ分け力投を続けた。

 8イニングを投げ抜いた寺田君は「相手の打線はすごかったけれど、自分のピッチングができました」と胸を張った。原田悠聖主将は「エラーも少なく練習してきたプレーを出し切ることができました」と納得の表情を浮かべていた。 (石井智昭)

準優勝した北ナニワハヤテタイガース

写真

<北ナニワハヤテタイガース準Vメンバー> (30)石橋孝志監督(10)原田悠聖(1)寺田温人(2)倉内愛流(3)権頭拓也(4)宮村櫂(5)志良堂朔(6)宮本聖晴(7)西岡新太郎(8)舟越有史(9)安居拓隼(11)中村純大(12)高橋響希(13)藤田蓮(15)岩崎澄海(16)佐久間太朗(17)新留結翔(18)北岡祐眞(19)田中陽宙真

 ▽決勝

東16丁目フリッパーズ(北海道南)

00003005|8

01101004|7

北ナニワハヤテタイガース(兵庫)

 (タイブレーク8回)

(東)斉藤−佐々木涼

(北)寺田−倉内

【戦評】北ナニワは2回、高橋響希君の安打、宮本聖晴君の適時打で先制し、3回にも加点。5回、フリッパーズが大塚渉夢君の2点二塁打などで逆転。再び追いつかれて迎えたタイブレーク8回、フリッパーズは連打やバントで5点を奪い、その裏4失点も逃げ切った。

(東京中日スポーツ)

 

この記事を印刷する

PR情報



ピックアップ
Recommended by