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【ヒデキ!カンレキ!! 西城秀樹 感謝の歴史】

脳梗塞乗り越え「感謝の歴史」 西城秀樹さん「ヒデキ! カンレキ!!」

「目指すのは7.5分の生き方」と話す西城秀樹さん=東京都世田谷区で

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 2度の脳梗塞を乗り越え、ステージに立ち続ける歌手西城秀樹さん(60)が、日々の暮らしや活動をつづる新連載「ヒデキ! カンレキ!!」が10月7日から始まる。連載を前に「再スタート」と位置付けたコンサートを取材し、歌や生き方、家族への思いを聞いた。 (稲田雅文)

 「今年、僕六十ですよ。今日は還暦コンサート。十代に戻ったつもりでがんばりたいと思います」。二十日、神奈川県民ホール(横浜市)で開いたコンサート「ヒデキ! カンレキ!! 心響(こどう)4(ローマ数字の4)」。アレンジしたデビュー曲「恋する季節」やヒット曲「ギャランドゥ」などを披露すると、観客席の色とりどりのペンライトが揺れた。

 「若いころにタイムスリップしている感じなんでしょう。ファンとはデビューから四十四年、ともに生きている感じがしてうれしい」と西城さん。心響という言葉には、「病気をして、もう一度、一人一人に向け丁寧に歌いたいという思いを込めた」と語る。

 二〇〇三年に脳梗塞を発症。奇跡的な回復を見せたが、一一年十二月に二度目の脳梗塞が襲った。二度目の方が重かったが、翌年には復帰コンサート「心響」を開き、今年で四年目を迎えた。

 今も右手と右足にまひが残り、自宅近くの公園を毎朝一時間半、歩くリハビリを続ける。万全ではないが、昭和を代表する歌手と出演する「同窓会コンサート」などと合わせ年間百ステージをこなす。還暦を迎えた今年は「再スタートの年」。四月十三日の誕生日には、還暦イベントを開催。三千百二十日ぶりの新曲「蜃気楼(しんきろう)」を収録したアルバム「心響 KODOU」も発売した。

 十六歳でデビューし、一九七〇年代には郷ひろみさん、野口五郎さんとともにトップアイドル歌手に。常に百パーセント燃焼していた。二度の大病を経て、いま目指すのは「七・五分」の生き方。「食事でも腹八分目より少し減らした七・五分がちょうどいい。できる範囲でがんばり、ありのままの自分を見てほしい」

 現役を続ける原動力は「待っている人がいる」との思いだ。「親が同じ病気をした」と、同じ病気に悩む人たちからのファンレターも増えた。何よりも支えになっているのが妻と三人の子ども。四十七歳で父親になり、長女(13)は中学生。長男(12)と次男(11)も育ち盛り。「次男が成人を迎えるまでは、がんばる後ろ姿を見せる」のが目標だ。

 「カンレキ」の言葉は、一世を風靡(ふうび)したCMのセリフ「ヒデキ カンゲキ」から取り、「僕の還暦は感謝の歴史」との思いも込める。連載は隔週で、病気で気付いた視点や日々の生活をつづる。

 

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