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【ヒデキ!カンレキ!! 西城秀樹 感謝の歴史】

(6)運命の曲と出会う 「闇」を知って見えた「光」

イラスト・赤塚千賀子

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 今年四月、八年半ぶりに発売した新曲「蜃気楼(しんきろう)」には、運命的な出会いを感じた。

 スタジオミュージシャンたちが結成したロックバンドがつくった曲。二度目の脳梗塞を患う前に知り、いつかステージで歌いたいと考えていました。

♪もう一度だけなら

立てる気がした

焦げ付きそうなこの身体

どうしようもなくて叫び続けた

あの日の俺はもういない

 病気をした後にあらためて聞くと、闇の中で見えた一筋の光に向け突き進む勇気を描く歌詞が、自分のことを表しているかのようで「私の曲だ」と直感しました。

 二〇一二年秋の復帰コンサートでタイトルを告げないで歌ったところ「あの歌は何?」と、ファンからの問い合わせが殺到しました。コンサートの締めくくりで歌い続けるうち「曲を残さなければ」という思いが強くなり、四月の還暦を機に発売したアルバム「心響(こどう)」に唯一の新曲として収録しました。

 僕は病気をしてはじめて人生の「闇」の部分を知ったと思います。だからこそ、家族と過ごす何げない日々のありがたさといった「光」の部分も見えてきた気がします。コンサートでは涙を流して聴いてくれるファンがいます。想像以上の反響があるところをみると、僕と同じように病気をしたり、心に傷を負ったりした人の心に響いているのではないでしょうか。

 新曲の発売や還暦を記念したコンサートなど、あっという間に駆け抜けた一年でした。還暦を人生の再スタートとして、来年も健康に気を付けながら、がんばろうと思います。(歌手)

 

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