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【ヒデキ!カンレキ!! 西城秀樹 感謝の歴史】

(14)五郎君のハグ 同じ時代を駆けた仲間

イラスト・赤塚千賀子

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 「抱いていいか?」。突然、バースデーケーキを持ってステージに現れた野口五郎君。予想外の言葉を口にするので、照れ隠しに「何だよ」と答えるのがやっとでした。

 ちょうど一年前の四月十三日。五郎君は、僕が誕生日に開いた還暦ライブにサプライズ出演してくれました。「人生で一回だけだから。七十歳になってもやらないよ」と五郎君。ハグをすると会場から悲鳴のような歓声が上がりました。

 五郎君とは昔から家族ぐるみの付き合い。入院したとき「おい、大丈夫か」と病室に突然見舞いに来てくれたこともあります。

 五郎君と郷ひろみ君、僕の三人が「新御三家」と呼ばれたのは、デビュー間もないアイドル時代。お互い張り合っていたかといえば、そんな意識は周りが思うほどありませんでした。

 デビュー当時は、歌番組の全盛期でした。俳優の仕事もあり、プライベートな時間はなく、睡眠は三時間。何よりも睡眠欲が勝る日々に、じっくり話す余裕がなかったのが正直なところです。同じ時代を共有した仲間として、二人の活躍を「僕も頑張らなきゃ」との思いで見ていました。

 仲間がいなかったら、とっくに芸能界から消えていたかもしれません。十代でデビューした僕たちも、今は六十代。こんなに長くステージに立っているとは、当時は想像できなかったことです。今年は芸能生活四十五周年の年でもあり、恒例の秋のコンサートは「四十五周年」と銘打った記念イベントにする予定です。

 今年は六十歳最後の日の十二日に、横浜市で開いた「同窓会コンサート」でサプライズのお祝いをしてもらいました。六十代の次には七十代が待っています。健康で一歩一歩進んでいきたいと思います。 (歌手)

 

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