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【ヒデキ!カンレキ!! 西城秀樹 感謝の歴史】

(24)立って歌う アクション目指しリハビリ

イラスト・赤塚千賀子

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 「無理。もういやだ」。今、取り組んでいるリハビリは本当にきつい。僕が音を上げそうになるとトレーナーから「まだまだ!」の声。「なんでこの年になって、こんな苦しい思いをするのか」。そう思いながらメニューをこなしています。

 二〇一一年に二度目の脳梗塞を発症してショックだったのが、体に症状が出たことです。右半身が重く痛い。リハビリをしても一定以上は改善せず、立って歌えませんでした。リズムに乗り自然に体が動くと、バランスを崩して転ぶ恐怖があったからです。ソロコンサートではほとんどの曲を座って歌っていました。

 「こんな治療法がある」と聞けば駆け付ける。そんな日々を三年送り、出合ったのが都内のリハビリジム。脊髄損傷や脳梗塞の後遺症専門で、訪ねると、院長は開口一番、「秀樹さん、もう一度立って歌えるよ」。最初は半信半疑でしたが、「また昔みたいにアクションをしたい」と思うようになりました。

 筋力強化や機能回復だけでなく、関節や靱帯(じんたい)の強化や神経の再生も同時に狙います。全部で三時間のリハビリは、まず鍼灸(しんきゅう)。次にマシンを利用した筋力トレーニングをします。

 極め付きが「空中トレーニング」。高いところからつるした専用器具で体を固定しその状態で歩く。もも上げの運動もします。これがきつい。体を浮かせた状態にすると無意識にバランスを取ろうとし、神経の再生が促されるそうです。

 弱音を吐きながらも通い続けるのは、すぐに効果を感じたから。昨年のソロコンサートではほとんどの曲で立って歌えました。もう一度「傷だらけのローラ」の激しいアクションをライブで披露するため、頑張っています。(歌手)

 

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