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【ヒデキ!カンレキ!! 西城秀樹 感謝の歴史】

(25)走り続けて45年 健康が大切 思い強く

イラスト・赤塚千賀子

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 十六歳でデビューし、ひたすら走り続け、あっという間に四十五年がたっていました。二度の脳梗塞を乗り越えてステージに立てているのは、奇跡に近いと思っています。

 「四十五周年の記念に何か残したい」。そう考えていたところ、親友のカメラマン武藤義(ただし)さんの自宅から、僕を写した一万枚を超える未発表フィルムが見つかったと連絡が入りました。武藤さんは二年前、七十一歳で亡くなりました。処分されたと思っていたものが、大切に保管されていたのです。そこには、デビューからの四十年余りの歴史が丸ごと詰まっていました。

 当時の僕のレコードジャケットや雑誌のグラビアなどは九割が武藤さんの撮影です。デビュー当時、すでに多くのアイドルを撮っていた武藤さんは雲の上の存在で、初めての撮影はとても緊張したのを覚えています。しかしそこからは兄弟のようにいつも一緒で、どこでも近くでカメラを向けてくれました。武藤さんが残した僕の歴史を出版したいとの思いで一冊の写真集が出来上がりました。タイトルは「THE 45」。

 武藤さんが旅立ったと聞いたとき、とてもショックでした。さらに最近、恩師と呼べる人が相次いで亡くなり、改めて多くの人に支えられた四十五年だと実感します。そして健康が一番大事だとしみじみ思います。

 「他人に優しくする前に、自分に優しく」。これが最近のモットーです。まず自分の健康管理をしっかりすること。健康があって、初めて他人に優しさや勇気、希望を与えられます。秋のソロコンサートもタイトルを「THE 45」とし、まだまだ走り続けます。

 一年つづったこの欄も今回が最後です。読んでいただき、ありがとうございました。 (歌手)

 

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